研究課題/領域番号 |
15105001
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研究種目 |
基盤研究(S)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
有機化学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
川島 隆幸 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (80011766)
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研究分担者 |
狩野 直和 東京大学, 大学院・理学系研究科, 准教授 (00302810)
小林 潤司 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教 (90334242)
後藤 敬 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 准教授 (70262144)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
107,120千円 (直接経費: 82,400千円、間接経費: 24,720千円)
2007年度: 19,110千円 (直接経費: 14,700千円、間接経費: 4,410千円)
2006年度: 17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2005年度: 19,110千円 (直接経費: 14,700千円、間接経費: 4,410千円)
2004年度: 21,320千円 (直接経費: 16,400千円、間接経費: 4,920千円)
2003年度: 30,030千円 (直接経費: 23,100千円、間接経費: 6,930千円)
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キーワード | 4配位1,2-ヨードキセタン / 酸化剤 / 4座配位子 / カルバホスファトラン / カルバシラトラン / 高配位ジシラン / シラノラトジルコニウム錯体 / アミノ(イリド)カルベン / 三方両錐構造 / 結合定数 / ホスホラニルラジカル / アラトラン / クラスター / トリアリールホスフィン / トリアルキルアルミニウム / X線結晶構造解析 / 高周期14族元素化合物 / 7配位化合物 / 1-アクオ-5-カルバシラトラン / 酸性度 / Atoms in Molecules解析 / デンドリマー / シラノール / カルボキシラート / ジシラン / ジチオカルボキシラート / キャビティー / 1-ヒドロ-5-カルバホスファトラン / 互変異性体 / 環状ホスホナイト / 1-メチル-5-カルバホスファトラン / 3配位1,2-ヨードキセタン / ジフルオロヨードキセタン / 1,2-ヨードキセタン 1-オキシド / 酸化・還元 |
研究概要 |
本研究は、斬新な特定位置占拠型配位子の設計と、それらを活用した高配位典型元素化合物の創製を目的に行われた。まず、電子・立体効果の両面で安定化能力にすぐれた三座配位子の実現を目指し、三方両錐構造の二つのアピカル位と一つのエクアトリアル位を占拠するように独自に設計・開発した、新規な平面型三座配位子の応用を検討した。次に、配位座の完全固定化による高配位状態の安定化を指向し、全てのエクアトリアル位と一つのアピカル位を占拠しうる剛直な四座配位子を開発し、その高配位リン化合物および高配位14族元素化合物の合成への応用と、四座配位子のアピカル炭素原子を他の典型元素へ置き換えた新配位子の開発を試みた。続いて、デンドリマー型置換基の開発を行い、これを3個導入することにより、フレキシブルなエクアトリアル位占拠型置換基として機能し得るかどうかを検討した。さらに、ジチオカルボキシラト配位子およびカルボキシラト配位子を二座配位子として活用した6配位ケイ素化合物の構築について検討した。これらの検討の結果、熱的に安定な4配位1,2-ヨードキセタンの酸化剤としての応用、三つの酸素原子がエクアトリアル位を、炭素原子が一つのアピカル位を占めたカルバホスファトランやカルバシラトラン、および5配位ケイ素原子あるいは7配位ケイ素原子同士が連結したジシランの合成に成功した。加えて、これらの関連化合物、リンとアルミニウムからなるホスファアラトラン、オレフィン重合活性を示すカチオン性シラノラトジルコニウム錯体、および電子供与能の最も高いアミノ(イリド)カルベンの創製にも成功した。このように独自に開発した配位子を活用して、従来の配位子では安定化し得なかった新規な有機高配位典型元素化合物を創製し、その構造、結合様式および反応性を明らかにするとともに、有機元素化学の発展に貢献する新構造に基づいた新しい知見を得ることができた。
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