研究課題/領域番号 |
15109010
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研究種目 |
基盤研究(S)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
機能系基礎歯科学
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
滝川 正春 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (20112063)
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研究分担者 |
久保田 聡 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 准教授 (90221936)
服部 高子 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (00228488)
西田 崇 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (30322233)
山本 照子 東北大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (00127250)
田畑 泰彦 京都大学, 再生医科学研究科, 教授 (50211371)
青山 絵理子 岡山大学, 歯学部, 教務員 (10432650)
山合 友一朗 岡山大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 助手 (00158057)
椋代 義樹 岡山大学, 歯学部, 教務員 (50325099)
小守 壽文 長崎大学, 医歯薬学総合研究科, 教授 (00252677)
中西 徹 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (30243463)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
103,870千円 (直接経費: 79,900千円、間接経費: 23,970千円)
2006年度: 24,960千円 (直接経費: 19,200千円、間接経費: 5,760千円)
2005年度: 26,000千円 (直接経費: 20,000千円、間接経費: 6,000千円)
2004年度: 25,220千円 (直接経費: 19,400千円、間接経費: 5,820千円)
2003年度: 27,690千円 (直接経費: 21,300千円、間接経費: 6,390千円)
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キーワード | CTGF / CCN2 / 再生 / リジェネリン / 硬組織 / 結合分子 / 遺伝子発現制御 / 情報伝達 / 遺伝子変異動物 / 間葉系幹細胞 / 血管 / 受容体 / 遺伝子発現 / 歯根膜 / 結合蛋白 / CCN22 / CCNファミリー / 骨 / 軟骨 / 骨髄間葉系幹細胞 / 結合組織成長因子(CTGF) / CTGF遺伝子ノックアウトマウス / ゼラチンハイドロゲル |
研究概要 |
1. 野生型あるいは遺伝子変異動物を用いCTGF/CCN2(以下CTGFと略す)が、成長板における内軟骨性骨化だけでなく、二次骨化中心の形成、膜性骨化、歯根膜、関節軟骨及び耳介軟骨の形成、骨延長術による骨形成、抜歯創治癒に重要な役割を果たすことを示した。また、ゼラチンハイドロゲルを併用してCTGFがin vivoにおいて関節軟骨や骨の再生作用を有すること、さらに、CTGFが血小板に多量に含まれることを見いだし、創傷後の組織再生、特に、各組織の元来の特性を再生させる"リジェネリンとして、CTGFが機能することを明らかにした。 2. 各ドメインに特異的なモノクローナル抗体を調製し、各ドメイン特異的ELISAシステムを開発した。また、各ドメインの作用や細胞内情報伝達経路が軟骨細胞と血管内皮細胞とで異なることを見いだした。さらに、CTGFのCTドメインが骨髄間葉系細胞のハイドロキシアパタイト(HA)への接着を促進することを見いだし、CTドメインとHAによる硬組織再生の実用化の可能性を示した。 3. CTGFの遺伝子発現制御機構として、3'-非翻訳領域(3'-UTR)のmRNA不安定化配列とこれに結合するタンパク質の存在を明らかにし、また、その結合量が軟骨分化過程でCTGF/CCN2の発現レベルと逆相関して変動することを見いだした。さらに、低酸素下で3'-UTRに結合してmRNAを安定化させるタンパクの存在も証明した。 4. CTGFがパールカン、アグリカン、フィブロネクチンに結合して細胞外基質に貯留されること、M-CSFと協調して作用すること、LRP1が軟骨で受容体の一つとして働くこと、さらに、軟骨細胞内情報伝達機構としてはp38MAPKとERKの上流にPKCが存在することを新たに見出した。また,増殖はJNK,石灰化促進作用は,PI3Kとそれに続くPKBが仲介することを明らかにした。
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