研究分担者 |
八槇 博史 (八槇 博文) 京都大学, 情報学研究科, 講師 (10322166)
溝口 理一郎 大阪大学, 産業科学研究所, 教授 (20116106)
中小路 久美代 東京大学, 先端科学技術研究センター, 特任教授 (00345133)
高田 司郎 近畿大学, 理工学部, 助教授 (20360307)
中西 英之 京都大学, 情報学研究科, 助手 (70335206)
荒井 幸代 京都大学, 情報学研究科, 研究員(COE) (10372575)
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配分額 *注記 |
53,170千円 (直接経費: 40,900千円、間接経費: 12,270千円)
2005年度: 17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)
2004年度: 17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2003年度: 18,330千円 (直接経費: 14,100千円、間接経費: 4,230千円)
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研究概要 |
セマンティックWebで提案されている基本技術は計算中心の技術であり,コンテンツを作成,利用するユーザ(人間側)への考察が欠けている.セマンティックWebの成功のためには,人間社会のWeb利用とセマンティックWebの計算中心のアプローチとのギャップを埋める人間中心の技術開発が必要である.このような問題意識に基づき,本研究では以下の三拠点に分かれて研究を展開した. 京都大学では,厳密なオントロジーを人が記述することは容易でないとの立場から,人間が既に表現したコンテンツからオントロジーを抽出する研究を進めた.Web情報に関しては,既存データからのオントロジーの抽出に取り組み,カテゴリを特徴付けるキーワードの自動抽出や,表データからのオントロジーの抽出などを行った.また,既存オントロジーを整理して一覧とし,新しいオントロジーの設計を支援する研究を行った.大阪大学では,人間中心のセマンティックWebのためのオントロジー開発には小規模で分散したオントロジーを状況に応じてマージしたり,マッピングしたりする技術が不可欠であるとの考えから,オントロジー分散開発過程を包括的に支援する計算機環境を開発した.東京大学では,異なる「文化」に属するメンバ間の協調作業における,協調・交渉オントロジーの発現と発展に着目して研究が進められた. 上記の研究と並行して,この分野を推進する活動も行った.人工知能学会にセマンティックWebとオントロジー研究会を継続的に発展させると共に,2004年にはセマンティックWeb国際会議(ISWC)をわが国で開催する中心的役割を果たした.また,2003年にElsevierから出版が始まったJournal of Web Semanticsの初代共同編集長を務めた.
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