研究課題/領域番号 |
15200019
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
認知科学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
阿部 純一 北海道大学, 大学院文学研究科, 教授 (40091409)
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研究分担者 |
星野 悦子 上野学園大学, 音楽・国際文化学部, 教授 (10219165)
安達 真由美 北海道大学, 大学院文学研究科, 助教授 (30301823)
吉野 巌 北海道教育大学, 教育学部, 助教授 (60312328)
後藤 靖宏 北星学園大学, 文学部, 助教授 (30326532)
岡田 顕宏 札幌国際大学, 人文学部, 助教授 (20337083)
菱谷 晋介 北海道大学, 大学院・文学研究科, 教授 (30128079)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
50,050千円 (直接経費: 38,500千円、間接経費: 11,550千円)
2006年度: 7,540千円 (直接経費: 5,800千円、間接経費: 1,740千円)
2005年度: 11,440千円 (直接経費: 8,800千円、間接経費: 2,640千円)
2004年度: 12,870千円 (直接経費: 9,900千円、間接経費: 2,970千円)
2003年度: 18,200千円 (直接経費: 14,000千円、間接経費: 4,200千円)
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キーワード | 音楽 / 認知過程 / 情報過程 / 認知モデル化 / 認知的体制化 / 情動過程 / 知覚的体制化 / 文化比較 / 国際研究者交流 / 国際情報交換 |
研究概要 |
本研究では、音の流れは心内でどのような処理を経て"音楽"として認知されるのか、また、音楽に対する情動反応はどのように生じるのか、そのメカニズムを明らかにすることを目的とした。具体的には、聴き手が、入力された音列をどのように知覚的に体制化(organize)するのか、そしてその結果としてどのような音列を"音楽"として認知することになるのか、さらには、音楽を聞いて生じる情動的反応は、そのような認知過程とどのような関係にあるのか、等々の疑問に答えることを目的とした。 本研究の成果のまとめると、まず第一に、音楽知覚の中核をなす"調性的体制化(tonal organization)"の処理が、どのような手がかりを基に遂行されているかを明らかにした。具体的には、調の知覚の規定因を探る実験を行い、その結果から、調知覚の手がかりとして従来から指摘されている、メロディが局所的にもつ特定の音程や音高などは真の手がかりとはなっていないこと、および、その手がかりは漸進的に変化する音高カテゴリのセットであること、を明らかにした。第二には、その調性的体制化が、音楽知覚のもう一方の核といえる拍節的体制化(metrical organization)の処理とどのような関係にあるのかを、実験的に明らかにし、その処理の関係をモデル化した。第三には、音楽の心理過程と他の認知過程との関係を探るために、"歌"の記憶に注目し、そこでの言語と音楽の相互作用の詳細を明らかにした。第四に、楽曲の聴取から喚起される情動反応について、文化比較の観点からの知見を含めて、いくつかの特徴を明らかにした。以上のような成果をもとに、音楽の認知過程と情動過程の関係について、基本的な特徴を明らかにし、そのプロセスモデル化を進展させた。
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