研究課題
基盤研究(A)
本研究計画の4年間の実施によって、まず、計画の遂行に必要な新しい実験法の設定を検討し、1)クロマフィン細胞への遺伝子導入ならびに機能ペプチド導入、2)アンペロメトリー法による中枢ニューロンでの分泌機能測定解析、3)分泌顆粒の細胞内動態の可視化解析、を可能とし、これらの手法等によって、以下の成果を得た。1.PKCによる制御機構に関しては、1)制御に関わるPKCサブクラス、2)PKCの顆粒供給促進作用による細胞膜直下の顆粒増加と、それに伴う顆粒運動の変化、を明らかにした。2.細胞骨格系の関与については、1)分泌素過程へのアクチンーミオシン系の特異的関与様式、2)ミオシンIIとVの異なる関与、3)ミオシンATPアーゼの必要性、を明らかにした。3.微細構造の上では、走査電顕観察によって形質膜直下の顆粒局在の特徴から、その機能的意義、特にReseasable Poolとの関連を明らかにした。4.その他には、SNARE蛋白質の役割が、Calmoduline、MyosinVに補完されている可能性を明らかにした。5.細胞内顆粒運動の4次元解析を可能とし、今後の研究方向に重要な展望を開いた。これらの成果は、現在までに5篇の論文に発表、国内学会には12報の発表、国際シンポジウムには、招待講演1題含めて2報を発表し、それらの成果をまとめて数編の論文が投稿中、または投稿準備が進んでいる。又、成果3に関わる実験を2回海外で実施している。特に、成果3、ならびに5については、最終年度に入ってから大きな進展があったために、現在投稿準備中である。本計画は以上の成果を持って終了するが、得られた成果を踏まえて研究を継続している。
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上智大学生命科学研究所紀要 (印刷中)
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