研究課題/領域番号 |
15201001
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境動態解析
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
門谷 茂 北海道大学, 大学院・水産科学研究院, 教授 (30136288)
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研究分担者 |
工藤 勲 北海道大学, 大学院・水産科学研究院, 助教授 (00195455)
水田 浩之 北海道大学, 大学院・水産科学研究院, 助教授 (00250499)
多田 邦尚 香川大学, 農学部, 教授 (80207042)
柳 哲雄 九州大学, 応用力学研究所, 教授 (70036490)
堤 裕昭 熊本県立大学, 環境共生学部, 教授 (50197737)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
51,480千円 (直接経費: 39,600千円、間接経費: 11,880千円)
2005年度: 9,880千円 (直接経費: 7,600千円、間接経費: 2,280千円)
2004年度: 10,010千円 (直接経費: 7,700千円、間接経費: 2,310千円)
2003年度: 31,590千円 (直接経費: 24,300千円、間接経費: 7,290千円)
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キーワード | 干潟 / 基礎生産 / 底生珪藻 / 底生動物 / 生態系モデル / 親生物元素 / クロロフィルa / 二枚貝 / 安定同位体比 / 沈降粒子 / 堆積物 |
研究概要 |
本研究では、地球上で最も単位面積当たりの動物生産量が高い場であるとされながらも、研究上のさまざまな隘路により、これまで包括的な知見が極めて限られていた干潟域における基礎生産過程や、それに続く食物網のダイナミクスについて、詳細かつ長期の調査研究を基礎として、さまざまな素過程の定量化を進めるとともに、将来の環境管理に必要不可欠である干潟域の生態系モデルの構築を同時に実施する事を計画して実施した。我が国のように南北に細長く温度環境等が大きく異なる環境場に点在する干潟群の汎用的なモデル化を、1カ所の干潟での観測例のみで構築することは不可能である。そこで、我々の研究チームは、北海道から九州までの代表的な3カ所の干潟を選定し、それぞれの場所で同質・同種の観測・実験結果を得て、従来知見の乏しかった底生生物の親生物元素動態にはたす役割を定量化するとこで、我が国では初めてのケースとなる基礎生産から高次生産まで含めた包括的な生態系モデルを構築することを目的とした。高松の河口干潟において実施された研究により、底生珪藻の基礎生産量を正確に見積もることができた。また、そのレベルは、瀬戸内海の海水中の基礎生産量を超える値であることを明らかにした。さらに、底生動物と環境因子の関係について詳細に把握した。その結果、生物は環境因子により生物量やその組成に影響を与えられるが、逆に生物自自身が環境を作り替えていることも明らかにした。最終的に、干潟域での包括的な生態系モデルを作成することに成功した。
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