研究課題/領域番号 |
15201007
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境影響評価・環境政策
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研究機関 | 熊本県立大学 |
研究代表者 |
有薗 幸司 熊本県立大学, 環境共生学部, 教授 (70128148)
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研究分担者 |
篠原 亮太 熊本県立大学, 環境共生学部, 教授 (40316188)
古賀 実 熊本県立大学, 環境共生学部, 教授 (40131916)
松崎 弘美 熊本県立大学, 環境共生学部, 助教授 (30326491)
冨永 伸明 (富永 伸明) 有明高専, 物質工学科, 教授 (30227631)
武政 剛弘 長崎大学, 環境共生学部, 教授 (70039684)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
42,380千円 (直接経費: 32,600千円、間接経費: 9,780千円)
2005年度: 9,620千円 (直接経費: 7,400千円、間接経費: 2,220千円)
2004年度: 11,830千円 (直接経費: 9,100千円、間接経費: 2,730千円)
2003年度: 20,930千円 (直接経費: 16,100千円、間接経費: 4,830千円)
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キーワード | 線虫マイクロアレイ / 酵母マイクロアレイ / 金属影響 / 土壌汚染評価 / バイオアッセイ / カスタムチップ / メダカ / バイオアツセイ |
研究概要 |
産業廃棄物最終処分場浸出水、農薬由来汚染物質、工場・大学排水などにはこれまで評価されていない未知の毒性物質が含まれる可能性があるため、それらに含まれる化学物質を推定した上で、その毒性を評価し、総合的にリスク管理を行うことは重要である。また、機器分析において、一度の分析で土壌中の汚染物質を全体的に評価するのは困難であり、時間や費用を多大に要する。そこで、本研究では、土壌中に含まれる有害化学物質を網羅的に評価するため、生物(センチュウ、酵母)を用いた曝露実験を行い、DNAマイクロアレイチップにより発現される遺伝子をプロファイリングし、土壌汚染評価に特化した評価系の確立を目指した。酵母や線虫のマイクロアレイを用いて、経験的に対処するデータベース化を目標とし、下水処理水、産業廃棄物最終処分場浸出水、各種工場排水、大学排水、或いは大気抽出成分などの環境試料への応用も試みた。さらに環境水中の生態系への複合毒性についてメダカを用いて検討した。エストロゲン作用を持っ3種の化学物質(エストラジオール:E2、ビスフェノールA:BPA、オクチルフェノール:OP)の3種の混合毒性データーを積み重ねて比較検討した。ヒメダカ初期生活段階である胚及び仔魚を用いた複合毒性を行い、複合物質の中にE2が存在することで、E2と他化合物との複合作用が、胚に対するものと仔魚に対するもので全く異なる可能性が導き出された。エストロゲン活性を持つ化合物の複合曝露による繁殖影響にはエストロゲンレセプターが深く関与していることが示唆された。次いで金属群(水銀、カドミウム)に特異的に応答する遺伝子を線虫cDNAマイクロアレイによって検索し、金属レスポンス遺伝子であるメタロチオネインが誘導されるより、低濃度で変化する遺伝子群を同定した。
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