研究課題/領域番号 |
15201032
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
マイクロ・ナノデバイス
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研究機関 | 北陸先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
民谷 栄一 北陸先端科学技術大学院大学, 材料科学研究科, 教授 (60179893)
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研究分担者 |
高村 禅 (高村 禪) 北陸先端科学技術大学院大学, 材料科学研究科, 助教授 (20290877)
中野 秀雄 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 教授 (00237348)
岸 裕幸 富山大学, 医学部, 助教授 (60186210)
森田 資隆 北陸先端科学技術大学院大学, 材料科学研究科, 助手 (80303353)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
46,150千円 (直接経費: 35,500千円、間接経費: 10,650千円)
2005年度: 7,930千円 (直接経費: 6,100千円、間接経費: 1,830千円)
2004年度: 11,830千円 (直接経費: 9,100千円、間接経費: 2,730千円)
2003年度: 26,390千円 (直接経費: 20,300千円、間接経費: 6,090千円)
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キーワード | バイオチップ / 遺伝子チップ / 細胞チップ / 一細胞解析 / 抗体 / ドラッグスクリーニング / PCR / 半導体微細加工技術 / ドラックスクリーニング / プロテインチップ / タンパク合成系 |
研究概要 |
申請者らは、微細加工技術によりピコおよびナノリットルレベルでの微量容積を有するチャンバーを多数配置したマイクロチャンバーアレイチップを設計・作製し、このチップ上で一分子および一細胞レベルでの検出および解析が可能なシステムの開発を行った。まず、免疫細胞の網羅的解析システムの開発として、ナノリソグラフィー技術であるLIGAプロセスを用いて、20万個以上のチャンバーウェル(直径10μm)を有するポリスチレン製マイクロアレイチップを作製し、チップ上にマウス脾リンパ球細胞溶液を展開した結果、各チャンバーウェル中に80%以上の導入効率にて一細胞を配置することに成功した。このチップ上にて、抗原刺激を行った後、マイクロアレイスキャナーにより、Ca^<2+>シグナルを指標として活性化Bリンパ球細胞集団の検出および解析を行うことができた。次に、一分子および一細胞レベルでの遺伝子解析システムとして、微細加工技術によりナノリッターチャンバー(容量約50nL)を1248個集積化したシリコン製マイクロチャンバーアレイチップを作製し、本チップ上で病原性微生物やヒト白血病細胞Tリンパ腫のJurkat細胞をナノリッターディスペンサーによって、1つのマイクロチャンバーにつき一細胞を導入されるように分注し、一細胞からの遺伝子増幅することに成功した。したがって、一枚のチップ上で、一細胞および一分子レベルで生体試料を分析し、かつ網羅的に解析する新規デバイスシステムを構築できたことから、今後、医療、診断などの新しいツールして期待できると思われる。その他にも、DNAやプロテインライブラリー、細胞スクリーニング技術、ナノ材料などを用いた高感度検出法などを組み合わせて独自の集積型チップデバイスを作製し、迅速かつ高感度な生体試料測定系の構築にも成功している。以上より、疾病診断用デバイスや治療・創薬デバイスの確立に繋がる各種バイオセンシングデバイスの基盤研究を行い、これらのデバイスの創成と応用に向けて研究を遂行できた。
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