研究課題/領域番号 |
15201042
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用ゲノム科学
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研究機関 | 大阪大学 (2005) 京都大学 (2003-2004) |
研究代表者 |
中谷 和彦 大阪大学, 産業科学研究所, 教授 (70237303)
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研究分担者 |
周 大揚 大阪大学, 産業科学研究所, 助手 (00324848)
萩原 正規 大阪大学, 産業科学研究所, 助手 (40403000)
武井 史恵 大阪大学, 産業科学研究所, 教務職員 (30252711)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
50,180千円 (直接経費: 38,600千円、間接経費: 11,580千円)
2005年度: 15,340千円 (直接経費: 11,800千円、間接経費: 3,540千円)
2004年度: 15,860千円 (直接経費: 12,200千円、間接経費: 3,660千円)
2003年度: 18,980千円 (直接経費: 14,600千円、間接経費: 4,380千円)
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キーワード | トリプレットリピート / 遺伝子疾患 / ミスマッチ / CAGリピート |
研究概要 |
トリプレットリピートは、リピート数が以上に伸長すると疾病を引き起こすことが知られており、トリプレットリピートの異常な伸長や発症のメカニズムの解明が求められている。一般に、CXGリピートを持つDNAは、G:C塩基対とX:Xミスマッチ塩基対からなるヘアピンループを形成しやすいと考えられている。我々の開発したドラッグ(ナフチリジンダイマー、ナフチリジン-ナフチリドンハイブリッド)がミスマッチに特異的に結合する分子であることを考えると、ナフチリジンダイマーはCGGリピート領域に、また、ナフチリジン-ナフチリドンハイブリッドはCAGリピート領域にヘアピンループを強制的に形成させ、そこに生じたG-G、A-Aミスマッチをそれぞれ安定化していることが考えられる。本研究はトリプレットリピートの構造変化を制御する分子プローブを用いて、疾患発症との因果関係を明らかにすることを最終目的として研究を進めた。 その結果、CAG-CAGとナフチリジン-アザキノロンハイブリッド複合体の構造を、奈良先端科学技術大学院の児嶋先生との共同研究により明らかにした。この構造から、トリプレットリピートはその種類により様々な構造を持つことが推測されるが、これらリガンドは初期構造に関係なく、安定な構造を誘起することが示された。また、CGG-CGGリピートに選択的に1:2の結合比で結合するリガンド「ナフチリジンカーバメートダイマー」の開発に成功した。さらに、生成した複合体での化学反応による選択的なリピート配列での切断に成功した。
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