研究課題/領域番号 |
15201055
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地域研究
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研究機関 | 東京外国語大学 |
研究代表者 |
藤田 進 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (30014525)
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研究分担者 |
粟屋 利江 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (00201905)
臼杵 陽 日本女子大学, 文学部, 教授 (40203525)
佐々木 孝弘 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (10225873)
千田 有紀 東京外国語大学, 外国語学部, 助教授 (70323730)
増谷 英樹 獨協大学, 外国語学部, 特認教授 (50083225)
金井 光太朗 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (40143523)
林 佳世子 東京外国語大学, 外国語学部, 助教授 (30208615)
岩崎 稔 東京外国語大学, 外国語学部, 助教授 (10201948)
左右田 直規 東京外国語大学, 外国語学部, 講師 (30345318)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
24,310千円 (直接経費: 18,700千円、間接経費: 5,610千円)
2005年度: 6,890千円 (直接経費: 5,300千円、間接経費: 1,590千円)
2004年度: 7,410千円 (直接経費: 5,700千円、間接経費: 1,710千円)
2003年度: 10,010千円 (直接経費: 7,700千円、間接経費: 2,310千円)
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キーワード | 原理主義 / ヒンドゥー至上主義 / イスラム主義 / アメリカニズム / ユダヤ原理主義 / グローバリゼーション / 中東 / 民衆の生活と意識 / ユダヤ主義 / イスラエル / イスラーム / パレスチナ / ネクロポリティクス(死の政治学) / 戦争 / 生命 / 帝国 / 反ユダヤ主義 / ブッシュ大統領 / 9.11 / 宗教ナショナリズム / ヒンドゥー・ナショナリスト運動 |
研究概要 |
本科研は、グローバル化と同時進行的に成長しつつある様々な原理主義を理解する試みを通じて、地球規模的視野から現代世界の諸問題の解明を目指すプロジェクトであった。具体的には(1)ヒンドゥー至上主義研究、(2)イスラム主義研究、(3)アメリカニズム(アメリカ的原理主義)研究、(4)原理主義的心性の構造と特性研究(ユダヤ主義研究含む)の4班で研究を担当し、地域横断的・複眼的な「原理主義」理解を検討することができたと考えられる。 2003年度は全体の枠組みづくりとして、基礎研究会、現地調査(中東、オーストリア)、開放講座、2回のパネルディスカッションを行った。2ヶ月間全5回の開放講座では、映画上映+講師によるテーマ解説を行い、学問成果の社会への還元に努めた。また、インド・アメリカから報告者を招き、ヒンドゥー至上主義に関するパネルディスカッションを開催した。 2004年度は、とくにアメリカニズム研究に重点を置き、基礎研究会、現地調査(アメリカ、インド)、および、アメリカから報告者を招いてシンポジウムを開催した。 2005年度は、研究会および現地調査(イスラエル)を行い、これを受けて原理主義的運動・思想に関する研究を総括するシンポジウムを開催した。イスラエル・パレスチナという現在地球上で最も先鋭的に「原理主義」の衝突する場をテーマに、アメリカよりユダヤ原理主義研究者を招いて集中的な議論を行った。 グローバル資本主義がますます加速する今日、格差は地球規模で拡大しつつある。本研究を通じて、経済格差のみならず、医療や教育、情報などの諸権利へのアクセスまでも制限され、生命を脅かされている多くの人々が、現状を告発し、克服することを目指す原理主義的思想・運動に共鳴しているという事実が明らかにされたと考える。この認識を成果として、今後のグローバリゼーション状況に関わる諸研究の基礎となることが願われる。
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