研究課題/領域番号 |
15202001
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
哲学・倫理学
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研究機関 | 関東学院大学 |
研究代表者 |
杉田 正樹 関東学院大学, 人間環境学部, 教授 (70130937)
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研究分担者 |
加藤 尚武 鳥取環境大学, 大学院環境情報学研究科, 教授 (10011305)
竹内 整一 東京大学, 大学院人文社会系研究科, 教授 (80107515)
沖田 行司 同志社大学, 社会学部, 教授 (20131287)
香川 知晶 山梨大学, 大学院医学工学総合研究部, 教授 (70224342)
篠澤 和久 東北大学, 大学院情報科学研究科, 助教授 (20211956)
加藤 泰史 南山大学, 外国語学部, 教授 (90183780)
小山 嚴也 関東学院大学, 経済学部, 助教授 (60288347)
見城 悌治 千葉大学, 留学生センター, 助教授 (10282493)
林 文孝 山口大学, 人文学部, 助教授 (60263745)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
36,660千円 (直接経費: 28,200千円、間接経費: 8,460千円)
2006年度: 9,360千円 (直接経費: 7,200千円、間接経費: 2,160千円)
2005年度: 9,360千円 (直接経費: 7,200千円、間接経費: 2,160千円)
2004年度: 9,360千円 (直接経費: 7,200千円、間接経費: 2,160千円)
2003年度: 8,580千円 (直接経費: 6,600千円、間接経費: 1,980千円)
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キーワード | ビジネス・エシックス / 企業の社会的責任(CSR) / 儒教 / コンプライアンス / 信頼 / グローバル化 / 職人倫理 / 道徳教育 / CSR / コーポレートガバナンス / ジェンダー / ホイッスルブローイング / 環境倫理 / 工学倫理 / 報徳思想 / グローバリゼーション / ステークホルダー / コーポレート・ガバナンス / 内部告発(ホイッスル・ブローイング) / 価値観 / 行為 / 正義 / 功利主義 |
研究概要 |
4年間のわれわれの成果のうちで、最も強調したいのは、中国(平成16年)、韓国(平成18年)、およびドイツ(同年)の研究者たちと共同研究をすることが出来た点である。 われわれは、「比較文化的視点からの経済倫理の検討と日本版経済倫理の確立」を課題として立てておいた。前者に関していえば、東アジア思想、とりわけ儒教の意義の再検討、再評価は重要な問題であった。また、伝統的な職業倫理、民間的な道徳の意義に再評価を相互に論じることが出来たのは、大きな収穫であった。さらに、急速に近代工業化している中国、最近になって近代化をなしとげた韓国、そして、すでに近代化をした日本のそれぞれが当面する問題を互いに論じあえたのも有意義であった。 また、ドイツの研究者とは、海外に進出した企業が現地でぶつかる異文化的問題点や、広く異文化交流における問題について議論することが出来た。 さらに、経済倫理に関する基礎研究も、同時に平行しておこなった。これらは、総て、平成17年6月に発行した「中間報告書」と、平成19年3月に発行した「最終報告書」に収録している。 ただ、「日本版経済倫理の確立」という課題は、まだ緒に就いたばかりであり、継続した研究を必要とすることを認めねばならない。現実の方が遙かに、悪化し、深刻化している状況で、急がねばならないが、むしろその故に、拙速を避け、広義の教育にも研究の視野を広げるべきだと考える。 ところで、こうした基礎研究と並んで、稲盛財団の会長稲盛和夫氏と対談出来たことも、特筆すべき成果であろう。この対談は、小冊子の形で報告したが、編集して本として刊行する予定である。さらにまた、不祥事を起こした企業に密着して、その背景を探る研究を、小山は行っているが、これも現場を重視した研究として、一つの特徴をなすと考えている。
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