研究課題/領域番号 |
15202019
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本史
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研究機関 | 日本女子大学 |
研究代表者 |
吉良 芳恵 日本女子大学, 文学部, 教授 (80318584)
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研究分担者 |
井川 克彦 日本女子大学, 文学部, 教授 (50243803)
村井 早苗 日本女子大学, 文学部, 教授 (00318578)
久保田 文次 山梨県立大学, 国際政策学部, 教授 (20060650)
斎藤 聖二 茨城キリスト教大学, 文学部, 教授 (10306102)
櫻井 良樹 麗澤大学, 外国語学部, 教授 (90211268)
久保田 博子 社団法人中国研究所, 監事(研究職)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
35,100千円 (直接経費: 27,000千円、間接経費: 8,100千円)
2006年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2005年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2004年度: 8,580千円 (直接経費: 6,600千円、間接経費: 1,980千円)
2003年度: 16,250千円 (直接経費: 12,500千円、間接経費: 3,750千円)
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キーワード | 宇都宮太郎 / 上原勇作 / 田中義一 / 陸軍参謀本部 / 辛亥革命 / 大正政変 / 朝鮮軍司令官 / 3・1独立運動 / 日本陸軍参謀本部 / 二個師団増設問題 / 北清事変 / 参謀本部 / 2個師団増設問題 / 3・1事件 |
研究概要 |
1、宇都宮恭三氏から拝借した宇都宮太郎(陸軍大将)の資料(日記15冊と書類約1700点、書簡約4600通、写真約300点等)をもとに、宇都宮太郎関係資料研究会を立ち上げ、平成15年度から1点毎の資料整理を行って、書類と書簡の目録・データベースを作成した。 2、全日記の解読・翻刻(入力作業)を行い、書類や書簡と照合しながらその内容の分析を行った。その過程で、中国での情報収集活動をもとに、宇都宮が陸軍のアジア政策を立案し、中国革命への種々の関与・工作を行ったこと、諜報活動資金を陸軍機密費だけでなく岩崎久弥からも得ていたこと、二個師団増設問題で妥協工作を行ったことなど、新しい歴史事実が明らかとなった。中でも、朝鮮軍司令官時代の3・1独立運動時の対応(堤岩里事件等)や、「武断政治」的統治策を批判して「文化政治」的懐柔工作を行ったことなどは、従来知られていなかった事実でもあり、日本の植民地研究に大きく寄与することになるだろう。また陸軍中央の人事についても具体的背景が判明したことは収穫であった。 3、書簡の一部(特に上原勇作書簡)の解読・翻刻を行い、「長州閥」と「反長州閥」との闘いの実態を明らかにすることができた。 4、日露戦争期における英国公使館付武官としての役目や行動を、英国調査や書類の解読で明らかにすることができた。特に、英国の新聞に英国陸軍軍制改革案を投稿したことや、明石工作などの対露情報工作資金の実態が判明したことは、今後の日露戦争研究に寄与することになるだろう。 5、佐賀県での調査により、宇都宮太郎の父の切腹事件が幕末維新期の佐賀藩の藩政改革に関係していることを確認できた。 6、書類中の任命関係資料により、人物辞典等の誤りを訂正することができた。 7、平成17年2月26日に日本女子大学で国際シンポジウム「宇都宮太郎関係資料から見た近代日本と東アジア」を開催し、招聘した英国や中国の研究者等と共に、宇都宮太郎関係資料の歴史的価値を、そのアジア認識を含めて、広く学会に紹介した。 8、岩波書店から2007年4、7、11月に3巻本として宇都宮太郎日記を刊行することになった。
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