研究課題/領域番号 |
15203007
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
国際関係論
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研究機関 | 東京大学 (2005-2006) 名古屋大学 (2003-2004) |
研究代表者 |
佐藤 安信 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (90313981)
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研究分担者 |
中西 久枝 名古屋大学, 大学院国際開発研究科, 教授 (40207832)
二村 久則 名古屋大学, 大学院国際開発研究科, 教授 (30156939)
児玉 克哉 三重大学, 人文学部, 教授 (50225455)
大平 剛 北九州市立大学, 外国語学部, 助教授 (30303605)
新垣 修 Shigakukan University, Department of Law, Associate Professor (30341663)
大坪 滋 名古屋大学, 大学院・国際開発研究科, 教授 (40247622)
櫻井 龍彦 名古屋大学, 大学院・国際開発研究科, 教授 (60170643)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
40,170千円 (直接経費: 30,900千円、間接経費: 9,270千円)
2006年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2005年度: 11,310千円 (直接経費: 8,700千円、間接経費: 2,610千円)
2004年度: 10,530千円 (直接経費: 8,100千円、間接経費: 2,430千円)
2003年度: 12,610千円 (直接経費: 9,700千円、間接経費: 2,910千円)
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キーワード | 平和構築 / 平和 / 開発 / 復興 / 復興支援 / 紛争 / 紛争予防 / 緊急人道支援 / 開発援助 / 紛争解決 |
研究概要 |
本研究は、紛争後の社会が復興してゆくプロセスの中で、平和の定着や紛争の再発予防にむけた各アクターの行動や相互作用を科学的に分析することを目的として出発した。当時、この分野における研究は世界的に見てもまだ萌芽の状態にあったと言ってよいが、この4年の問、本研究プロジェクトは世界から最先端の議論を展開する論者を招聘し、国際シンポジウムや公開セミナーを継続的に開催し、世界各地でフィールドワークを実施し、まさにこの分野における学際的かつ包括的アプローチの中心にあったと言えよう。 本研究の到達点は最終年度に出版された研究成果報告書である『紛争と開発:平和構築のための国際開発協力の研究』において明らかにされているが、そこに至るまでのプロセスとして重要なことは、上記のようにこの研究プロジェクトがこの分野におけるハブとして機能したことである。社会の復興という人類の行動を研究対象とするとき、今日では「人間の安全保障」や、緊急人道援助から開発援助へのとぎれることのない移行期支援など、およそ単一的な専門分野からは扱いきれない問魎が集積した状態をいかに分析し、理論構築してゆくのかという課題がある。このことは、世界へと開かれた視点(特に各地の文化や歴史を徹底的に理解することを試みる地域研究)と、弛みのない実証的理論構築の努力を必要とする。この点、上記研究成果報告書において明らかにされているように、1)紛争の原因の除去と民主化の定着を目的とした開発援助の考察、2)開発援助における国際機関や国際NGOの役割の把握とそれらの平和構築へのインパクト、3)人道緊急援助が中・長期的に当該国に与える影響、という3点を軸に整理することに一定程度の成果を得たと言える。平和構築研究会HP参照:http://www.peacebuilding.org/ 今後は「人間の安全保障」や「難民」といったトピックについての理解を深め、再びそれらの相互関係を分析するという道筋を見出したという点も成果であると言えよう。
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