研究課題/領域番号 |
15204001
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
代数学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
桂 利行 東京大学, 大学院・数理科学研究科, 教授 (40108444)
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研究分担者 |
斎藤 毅 東京大学, 大学院・数理科学研究科, 教授 (70201506)
寺杣 友秀 東京大学, 大学院・数理科学研究科, 教授 (50192654)
中村 郁 北海道大学, 大学院・理学研究科, 教授 (50022687)
塩田 徹治 立教大学, 理学部, 名誉教授 (00011627)
加藤 文元 京都大学, 大学院・理学研究科, 准教授 (50294880)
森田 康夫 東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (20011653)
森 重文 京都大学, 数理解析研究所, 教授 (00093328)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
40,040千円 (直接経費: 30,800千円、間接経費: 9,240千円)
2006年度: 10,920千円 (直接経費: 8,400千円、間接経費: 2,520千円)
2005年度: 9,880千円 (直接経費: 7,600千円、間接経費: 2,280千円)
2004年度: 11,830千円 (直接経費: 9,100千円、間接経費: 2,730千円)
2003年度: 7,410千円 (直接経費: 5,700千円、間接経費: 1,710千円)
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キーワード | カラビ・ヤウ多様体 / K3曲面 / 楕円曲面 / アーベル多様体 / モジュライ空間 / モーテル・ヴェイユ格子 / ハイト / イリュージー層 / 準楕円曲面 / 擬射影平面 / リジッド幾何 / モーデル・ヴェイユ格子 / 代数多様体 / 数論幾何 / 代数幾何 / ピカール数 / アルチン予想 / 符号 / アルチン・メイザー形式群 / 中間ヤコビ多様体 / フェルマー多様体 |
研究概要 |
Xを代数的閉体k上のn次元非特異完備代数多様体とする。Xの標準束が自明的で0次とn次以外の構造層のコホモロジー群が消えるとき、XはCalabi-Yau多様体と呼ばれる。研究代表者は、正標数においてCalabi-Yau多様体のArtin-Mazur形式群に注目し、それを用いてCalabi-Yau多様体の構造を調べ、van der Geerとの協同研究の結果として以下のような結果を得た。体の標数をpとし、Fermat型のr次元Calabi-Yau多様体をX^(r)(p)とするとき、rが2以上ならば、Artin-Mazur形式のheight hは1か無限大のいずれかであること、また、h=1であるための必要十分条件はpがr+2を法して1であることが示せた。M. ArtinはK3曲面Xに対しては、Xが塩田の意味の超特異であることと、Artinの意味の超特異であることが同値であろうと予想した。Feriat K3曲面X^(2)(p)の場合にArtin予想が成り立つことは容易に示せるが、我々の結果を用いれば、高次元においては偶数次元でも、Calabi-Yau多様体に対してArtin予想は一般化できないことがわかる。次に、標数0において、rigidになるような一般化されたKummer Calabi-Yau多様体Xを取り上げた。Xの中間Jacobi多様体は楕円曲線Eになるが、XとEがgood reductionになるような正標数への還元を考え、X mod pのArtin-Mazur形式群のheightとE mod pの超特異性の関係を調べ、特別な場合にその関係を明らかにした。正標数のカラビ・ヤウ多様体の微分形式の構造分析に関しては、n次元カラビ・ヤウ多様体X上のリュージー層のあるコホモロジー群には自然なペアリングが定義できるが、このペアリングに関する基本的な直交関係を示した。また、複素数体上定義された次数2dの偏極K3曲面のモジュライ空間M_(2d)の構造を調べ、そこに含まれる完備代数多様体の最大次元が17次元であることが示せた。
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