研究課題/領域番号 |
15204017
|
研究種目 |
基盤研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
|
研究機関 | 独立行政法人理化学研究所 (2005) 東京大学 (2003-2004) |
研究代表者 |
櫻井 博儀 独立行政法人理化学研究所, 櫻井RI物理研究室, 主任研究員 (70251395)
|
研究分担者 |
岩崎 弘典 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助手 (30334246)
青井 考 独立行政法人理化学研究所, 本林重イオン核物理研究室, 研究員 (00311647)
|
研究期間 (年度) |
2003 – 2005
|
研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
|
配分額 *注記 |
52,260千円 (直接経費: 40,200千円、間接経費: 12,060千円)
2005年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2004年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2003年度: 45,500千円 (直接経費: 35,000千円、間接経費: 10,500千円)
|
キーワード | 不安定核ビーム / 中性子過剰核 / インビームγ線核分光 / リコイル・シャドウ法 / 電気四重極遷移確率 / 陽子非弾性散乱 / γ線核分光 / リコイル・ディスタンス法 / 電気四重極遷移確立 |
研究概要 |
本研究では初期の目標を達成することができ、同時に核構造に関わる多くのデータを取得することができた。 1.励起状態の寿命測定 不安定核ビームに適した、複数の寿命測定法の開発に挑戦した。その中でリコイル・シャドウ法とその高度化により、^<16,17,18>Cの励起状態の寿命測定に成功した。^<16,18>Cについては寿命が長く、四重極集団性に対する陽子物質の寄与が量子液滴模型と比較すると異常に小さいことが分かった。さらに、^<17>Cでは、基底状態と二つの励起状態を結ぶ遷移がともにM1遷移であることがわかり、その一つは理論に比べて一桁小さいことを見出した。これは、s1/2の弱束縛性に起因するハロー構造によるものと解釈している。その他、新しい手法としてリコイル・ディスタンス法を開発し、これを^<32>Mgの第一励起状態に適応した。 2.陽子非弾性散乱 ^<16>Cの異常なB(E2)を受け、集団性に対する中性子物質の寄与を陽子非弾性散乱の断面積測定から導き、中性子物質の寄与は、陽子物質に比べ7倍も大きいことがわかった。 3.その他 励起状態の寿命測定実験の副産物として、^<17>Bの新たな励起状態を発見た。^<17>Bは、その脱励起の様子から15Bとは全く異なる核構造をもっていることがわかった。軽い中性子過剰核の構造を理解する上で極めて重要な結果である。また、陽子過剰核のβ核分光を行い、^<46>Crと^<24>Siについて成果を得ている。
|