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ハイペロン共鳴の研究

研究課題

研究課題/領域番号 15204020
研究種目

基盤研究(A)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
研究機関京都大学

研究代表者

今井 憲一  京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (70025493)

研究分担者 與曽井 優  京都大学, 化学研究所, 助手 (80183995)
中村 正信  和歌山県立医科大学, 教養部, 教授 (90025479)
齋藤 直人  京都大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (20321763)
研究期間 (年度) 2003 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
18,720千円 (直接経費: 14,400千円、間接経費: 4,320千円)
2003年度: 18,720千円 (直接経費: 14,400千円、間接経費: 4,320千円)
キーワード実験核物理 / ハイペロン / ストレンジネス / ハドロン物理 / 3次元飛跡検出器
研究概要

この研究の目的は、1)A(1405)をはじめとするハイペロンの共鳴状態の構造および核物質との相互作用を明らかにすること 2)AAの共鳴状態の有無を調べ、Hダイバリオン共鳴の存否や2体のAA相互作用を明らかにすることを主な目標として全立体角飛跡検出器を製作し、より広くハドロン物理の新しい展開をはかることである。
まずSpring-8のLaser Comptonγ線を使って陽子および原子核標的からA(1405)を生成して、その崩壊モードをすべて捕らえてその生成率、A-dependence、質量スペクトルを求め、その構造の問題を明らかにするため、世界的にもユニークな標的内蔵型の3次元飛跡検出器であるTime Projection Chamber(TPC)を完成させた。宇宙線を使ってその性能評価を行ったところドリフト方向の分解能500mmそれと直行する方向が300mmの分解能で目標をみたしていることがわかった。そこで平成15年度末からSpring-8のγ線ビームライン上に超伝導ソレノイド磁石とともにこのTPCを設置し、既設の前方spectrometerと組み合わせて複合4πspectrometerを作り、予定どうり実験を開始した。TPCは約50Hzのトリガーのもと順調に作動しており、オンライン解析で荷電粒子の飛跡が見事に捕らえられている。最近発見されたペンタクォークについても詳しく調べることができると考えられる。
さらにこの研究で3次元飛跡検出器としてscintillting fiberを用いで^<12>C(K-,K+AA)反応の高統計高分解能の実験(E522)をKEKで行った。AAの不変質量分布を求めたところ、その閾値近くにHダイバリオン共鳴状態の可能性のあるピークを発見した。これは以前に乏しい統計であるがわれわれが提起したものであるが、今回これをはっきりと確認することができた意義はきわめて大きい。現在この結果について論文を執筆中である。

報告書

(1件)
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] T.Nakano, K.Imai et al.: "EVIDENCE FOR A NARROW S=+1 BARYON RESONANCE IN PHOTOPRODUCTION FROM THE NEUTRON"Physical Review Letters. 91. 012002 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] J.Sasao, K.Imai et al.: "^τLi_A ground state spin determined by the yield of γ rays subsequent to weak decay"Physics Letters. B579. 258-264 (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] M.Niiyama, K.Imai et al.: "Time Projection Chambar at Spring8"Nuclear Physics. A721. 1095-1098 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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