研究課題/領域番号 |
15205028
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
高分子・繊維材料
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
高原 淳 九州大学, 先導物質化学研究所, 教授 (20163305)
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研究分担者 |
大塚 英幸 九州大学, 先導物質化学研究所, 助教授 (00293051)
和田 信一郎 九州大学, 大学院農学研究院, 助教授 (60108678)
田中 敬二 九州大学, 大学院・工学研究院, 助手 (20325509)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
50,570千円 (直接経費: 38,900千円、間接経費: 11,670千円)
2006年度: 7,020千円 (直接経費: 5,400千円、間接経費: 1,620千円)
2005年度: 7,020千円 (直接経費: 5,400千円、間接経費: 1,620千円)
2004年度: 15,080千円 (直接経費: 11,600千円、間接経費: 3,480千円)
2003年度: 21,450千円 (直接経費: 16,500千円、間接経費: 4,950千円)
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キーワード | イモゴライト / in situ合成 / 生分解性ポリウレタン / マトリクス高分子 / ポリ乳酸 / 界面相互作用 / ナノハイブリッド / 結晶化 / ナノチューブ / ゲル / ポリエチレングリコール / ナノフィラー / ポリビニルアルコール / 環境調和型 |
研究概要 |
火山灰土に含まれるアルミニウムシリケートナノファイバー"イモゴライト"と種々のマトリクス高分子を用いて、ハイブリッド材料の構築を検討した。また新規ハイブリッド材料を指向した環境適合型高分子の合成を検討した。 1.環境負荷の少ない高分子であるポリビニルアルコール(PVA)を用い、ポリマー溶液中でイモゴライトをin situ重合することで、イモゴライトが均一に分散したポリマーハイブリッドが得られた。このハイブリッドフィルムは高い透明性を維持したまた力学物性の向上が確認された。 2.リン酸基を有するタンパク質であるペプシンとイモゴライトとの複合化により、ハイブリッドゲルを調製した。ハイブリッドゲル中においてもペプシンは変性せず均一に分散し、繰返し反応を行った際も安定な酵素活性を示した。 3.ポリ乳酸とオクタデシルリン酸およびドデシルリン酸修飾イモゴライトのブレンドを行い、その凝集構造と物性を検討した。いずれの表面修飾剤も結晶化の促進する効果が見出された。最終的には鎖長の短いドデシルリン酸が結晶化を顕著に促進することを見出した。またOPA修飾イモゴライト添加ポリ乳酸で力学物性の向上ならびに400℃での重量減少時間の延長を見出した。 4.生体由来および生分解性の原料を用いて、力学特性に優れた生分解性セグメント化ポリウレタン、セグメント化ポリウレタンウレアの調製に成功した。また生体由来の原料から合成した生分解性ポリウレタンウレアとポリ乳酸のブレンドによるPLAの脆性の改善について検討を行い、PLA中でのポリウレタンウレアの相分離を明らかにした。
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