配分額 *注記 |
47,320千円 (直接経費: 36,400千円、間接経費: 10,920千円)
2006年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2005年度: 9,100千円 (直接経費: 7,000千円、間接経費: 2,100千円)
2004年度: 16,640千円 (直接経費: 12,800千円、間接経費: 3,840千円)
2003年度: 16,900千円 (直接経費: 13,000千円、間接経費: 3,900千円)
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研究概要 |
1.42Kで0.1Wを越える冷凍能力を持つ2段パルスチューブ管冷凍機(PT)をバルブモータと2m分離した構造で開発した. 2.独自開発したUの字形アモルファスワイヤを磁心とする高感度直交フラックスゲートによって,これまで不明確であったPT管冷凍機の磁気雑音を,冷却温度80K〜5.9Kに対して分析し,1)10K-20Kより低温側で顕著な温度に逆比例する成分.2)温度に関係なくPTを駆動すると発生する成分があることを明らかにした.1)は磁性蓄冷材の詳細な熱磁気特性測定から,周期的温度変動による磁化率変動(常磁性相にある)に起因し.2)はPT管構造部材の機械振動に起因する.この実験のために,振動や応力負荷の影響を受けにくい強固なCFRP一体型で,内径36cm,長さ12mで半径方向のシールド比は磁気シェイキングの下で4万に達する円筒磁気シールドを開発した. 3.PT駆動インバータからの伝導性EMIの抑制のために,高周波雑音電流の波形観測が可能な電流トランスを開発した.これによって,ステンレス製フレキシプルホースへリークする高周波中性線電流が原因であることをつきとめ,RFシールドジャケットを3相パワーラインに施すことで伝導牲EMIを1/10以下に抑制法できることを示した. 4.平面形1次微分SQUID(DROS)をPTで安定に動作させることに成功した.He作動ガスの動作周期である1.8Hzの磁気雑音が0.5nT程度観測された.生体磁気計測には振動性磁気雑音を少なくとも1/100以下まで抑制する必要がある.残存直流磁界をさらに抑圧し,センサホルダを改良し,複数のSQUIDを用いた相関アルゴリズムを用いて1pTの分解能が得られるものと思われる. 5.自律分散的に制御される直径0.4mのループ電流9個からなる3x3アレイを用いてアクティブ磁気シールドを試作し,ダイポール性磁気雑音が1/20以下に低減できることを示した.
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