研究分担者 |
原田 哲夫 長崎大学, 工学部, 教授 (50136636)
森川 英典 神戸大学, 工学部, 助教授 (70220043)
河合 研至 広島大学, 工学研究科, 助教授 (90224716)
野口 貴文 東京大学, 工学系研究科, 助教授 (80208321)
服部 篤史 京都大学, 工学研究科, 助教授 (30243067)
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配分額 *注記 |
40,820千円 (直接経費: 31,400千円、間接経費: 9,420千円)
2004年度: 15,860千円 (直接経費: 12,200千円、間接経費: 3,660千円)
2003年度: 24,960千円 (直接経費: 19,200千円、間接経費: 5,760千円)
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研究概要 |
本研究課題は,持続的な発展を目指す社会においてコンクリート構造物に要求されるメンテナンスシステムの構築を目的としたものである。 本申請課題において得られた主な結果は以下の通りである。 (1)コンクリート構造物の安全性能,使用性能を中心とする耐久性能の回復を目的とした「失敗のない補修・補強材料あるいは工法」の選定方法を示した。とりわけコンクリート構造物の安全性能は鉄筋の腐食問題に帰着することが多く,鉄筋の保護機能をあわせもつコンクリート自身の耐久性を十分なものとすることが重要である。したがって,腐食を発生,進展させないような補修材料について材料耐久性試験や数値シミュレーション結果をもとに提案した。 (2)劣化および複合劣化がコンクリート構造物の構成材料の性能に与える影響について、コンクリート強度、鋼材強度、付着性能の経時変化を定式化する手法を提案した。また、これらを用いて部材あるいは構造物の耐荷性能低下を予測する手法を示した。一方、コンクリート構造物の供用性評価に係る非破壊試験方法を整理し、その特徴を考察してコンクリート表面の劣化現象を説明できる評価値を設定した。 (3)コンクリート構造物の維持管理の水準が設計,施工に与える影響を考慮して,構造物の総合計画の段階で維持管理を考慮すべきであることを示した。また,世界的な規準類の流れを考慮して,性能照査を含む性能規定型のメンテナンスシステムとし,性能として安全性能,使用性能,第3者影響度に関する性能,美観・景観,耐久性能の5つを中心とすることとした。これらの性能について,時間軸を考慮した照査とすることを提案した。 (4)性能照査型の設計体系の中での維持管理計画と、そのシステム構築の方向性を確立した。また、総合的な構造物のメンテナンスシステムとして、単独あるいは複合劣化現象全般にわたり適用可能な補修・補強ガイドラインを示した。
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