研究課題/領域番号 |
15206053
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
土木材料・施工・建設マネジメント
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研究機関 | 独立行政法人土木研究所 |
研究代表者 |
久田 真 独立行政法人土木研究所, 技術推進本部, 主任研究員 (80238295)
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研究分担者 |
加藤 佳孝 東京大学, 生産技術研究所, 講師 (80272516)
杉山 隆文 群馬大学, 工学部, 助教授 (70261865)
岩波 光保 独立行政法人港湾空港技術研究所, 主任研究官 (90359232)
河合 研至 広島大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (90224716)
山口 明伸 鹿児島大学, 工学部, 助手 (50305158)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
32,240千円 (直接経費: 24,800千円、間接経費: 7,440千円)
2004年度: 12,870千円 (直接経費: 9,900千円、間接経費: 2,970千円)
2003年度: 19,370千円 (直接経費: 14,900千円、間接経費: 4,470千円)
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キーワード | 耐久性 / コンクリート / 共通試験 / 環境条件 / 圧縮強度 / 最高温度 / 最低温度 / 気象情報 / データベース |
研究概要 |
コンクリート構造物の劣化の主な原因の一つに、構造物が曝される環境条件の影響がある。しかしながら、構造物の置かれる環境条件は、一つの構造物でもその部位や立地条件などによって多様である.このため、これまでにコンクリートの耐久性と局地的な環境条件との全国規模での調査は行われてこなかった。この状況を鑑み、本研究課題では、同一材料かつ同一配合のコンクリート供試体を多数作製し、北海道から沖縄まで日本国内の計30箇所に静置し、2003年より暴露実験を開始し、暴露場所の気象条件を別途観測して両者の関連性を検討し、コンクリートの物性の変化と気象条件との関連性を明らかにすることを目指した。 本研究課題を通じて、以下の結論を得た。 (1)気象観測拠点を土木研究所内(茨城県つくば市)と港湾空港技術研究所内(神奈川県横須賀市)に設置し、およそ8ヶ月間の気象観測を行い、両観測地点の気象条件を比較し、コンクリートの物性調査結果と併せて考察した.その結果,港湾空港技術研究所内の観測地点と比較して、土木研究所内の観測地点の方が夏期の最高気温も高く、冬期の最低気温も低い。すなわち、コンクリートの物性に何らかの影響を及ぼすと考えられる気温の上下差は、港湾空港技術研究所よりも土木研究所の方が過酷であることが判明した。 (2)供試体設置場所の環境条件と,コンクリートの圧縮強度の結果と関連付けると、気温差の激しい土木研究所内の観測地点のでは水セメント比の違いによるコンクリートの圧縮強度の変化が大きくなり、気温の上下差の少ない港湾空港技術研究所内の観測地点の方が圧縮強度に及ぼす水セメント比の違いの差が少なかった。
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