研究分担者 |
呉 智探 (呉 智深) 茨城大学, 工学部, 教授 (00223438)
原田 隆郎 茨城大学, 工学部, 講師 (00241745)
運上 茂樹 独立行政法人土木研究所, 耐震研究グループ, 上席研究員 (60355815)
小林 寛 独立行政法人土木研究所, 耐震研究グループ, 主任研究員 (00370726)
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配分額 *注記 |
39,780千円 (直接経費: 30,600千円、間接経費: 9,180千円)
2005年度: 9,100千円 (直接経費: 7,000千円、間接経費: 2,100千円)
2004年度: 10,010千円 (直接経費: 7,700千円、間接経費: 2,310千円)
2003年度: 20,670千円 (直接経費: 15,900千円、間接経費: 4,770千円)
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研究概要 |
1.ブロードバンド地震被災検知センサの開発:大規模地震時の構造物のセンサとして対応が可能なブロードバンド光センシング技術の開発を行うために,動的な応答計測を目指したFBG光ファイバセンサの開発を中心に,損傷部位・レベルによるセンサ材料の適合性および荷重や温度影響のもとでの常時モニタリングの可能性について示した.一方,構造物の長期モニタリングにおいては,その運用・維持管理上,計測用電源やデータ送信のケーブルが不必要なシステムが望ましいため,省電力タイプあるいはワイヤレス技術を用いた記憶型センサシステムが必要となる.そこで,電源を必要としないセンサとして圧電シート(PVDFフィルム)を用いたひずみ記憶型センサのインフラ構造物への適用性を確認した. 2.非破壊診断・被災診断解析手法の開発:センサ技術の開発に加えて,構造物の被災診断解析手法の開発を実施した.まず,ニューラルネットワーク手法を用いた構造物の非パラメータ同定手法を開発した.次に,これを大規模社会基盤施設の代表的構造物である吊橋のリアルタイム損傷判定法の開発へと拡張した.さらに,この手法をRC橋脚のリアルタイム損傷判定法に適用し,振動台試験による応答記録を用いて検証した. 3.地震被災診断システムの提案:センシングデータや非破壊診断結果およびこれらのデータを取り込んだ解析評価の結果を総合的に考慮する地震被災診断システムの基本構想を提案した.そして,橋脚上部の加速度応答記録から橋脚の損傷度を推定する手法,その推定に必要な加速度情報を得るためのセンサユニット,地震直後の応答値から損傷の有無を判断する一次判定方法の必要性を提案した.さらに,高度なIT技術を利用した遠隔監視制御システムの試作も行った.
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