研究課題/領域番号 |
15206092
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
航空宇宙工学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
鈴木 真二 東京大学, 大学院工学系研究科, 教授 (30196828)
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研究分担者 |
李家 賢一 東京大学, 大学院工学系研究科, 教授 (20175037)
土屋 武司 東京大学, 大学院工学系研究科, 助教授 (50358462)
柄沢 研冶 (柄沢 研治) 東京大学, 大学院工学系研究科, 助手 (60134491)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
49,530千円 (直接経費: 38,100千円、間接経費: 11,430千円)
2006年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2005年度: 16,120千円 (直接経費: 12,400千円、間接経費: 3,720千円)
2004年度: 7,670千円 (直接経費: 5,900千円、間接経費: 1,770千円)
2003年度: 20,540千円 (直接経費: 15,800千円、間接経費: 4,740千円)
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キーワード | 航空機 / 安全 / 操縦分析 / ニューラルネットワーク / 最適制御 / ワークロード |
研究概要 |
航空機パイロットの操縦を分析し、航空安全の向上に貢献するため、特にパイロット操縦のヒューマンインターフェースに注目して研究を実施した。具体的には、パイロットの飛行機操縦を、「ニューラルネットワークによる人間の情報処理・操縦技能分析」、「操縦のワークロード分析」、「ローリスクな最適操縦技術」という三つの異なる観点から実施し、機械的なハードウェアでもなく、手続き的なソフトウェアでもなく、マニュアル操縦に関するヒューマンウェアという観点から航空安全に寄与する研究を実施した。ニューラルネットワークを用いた操縦分析に関しては、着陸時のヴィジュアルキューと操縦との関連を実際の操縦データから分析する手法を開発した。フライトシミュレータによる解析手法の検証から着手し、実飛行データを用いた解析法の開発を行うとともに、意識的にヴィジュアルキュー変えた場合の分析結果の比較を行い、解析結果の有用性を検証した。エアライン機体のパイロットは、飛行中のワークロード低減のために操縦のみならずオペレーション全体をマネージメントしている。このワークロード低減のための最適マネージメント法を明らかにするために、パイロットの経験の違いがマネージメントに与える影響を明らかにするための研究を実施した。フライトシミュレータでの操縦記録を用いた分析手法を開発し、ベテランと新人のマネージメント能力に差を明確にし、この評価手法を簡便にPC上で実行できる評価ツールの構築の検討を行った。最適操縦の分析に関してはBoeing 767型機の着陸を模擬するシミュレータを用い、パイロットが認識する視覚情報を入力とし、エレベータ操舵量を出力とするニューラルネットワークを構築した。その上で、様々な条件下で着陸成功率を上げるようにニューラルネットワークを最適化し、最適操縦方法を求めた。またこの最適化されたニューラルネットワークの解析を行い、最適操縦に求められる要件を得た。以上、パイロットの操縦を、ニューラッルネットワークでのモデル化および最適化という観点から解析、分析する手法を研究開発するとともに、操縦記録からマネージメント能力の差異を検討する手法の研究開発を実施した。
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