研究課題/領域番号 |
15206095
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
船舶海洋工学
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研究機関 | 東京海洋大学 |
研究代表者 |
大津 皓平 東京海洋大学, 海洋工学部, 教授 (40016944)
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研究分担者 |
安田 明生 東京海洋大学, 海洋工学部, 教授 (00023250)
大島 正毅 東京海洋大学, 海洋工学部, 教授 (50242318)
伊藤 雅則 (伊藤 雅俊) 東京海洋大学, 海洋工学部, 教授 (20282882)
萩原 秀樹 東京海洋大学, 海洋工学部, 教授 (30126338)
庄司 るり (正司 るり) 東京海洋大学, 海洋工学部, 講師 (50272729)
清水 悦郎 東京海洋大学, 海洋工学部, 助教授 (60313384)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
50,180千円 (直接経費: 38,600千円、間接経費: 11,580千円)
2005年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2004年度: 13,780千円 (直接経費: 10,600千円、間接経費: 3,180千円)
2003年度: 30,680千円 (直接経費: 23,600千円、間接経費: 7,080千円)
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キーワード | 海洋ブロードバンド / 高速大容量船陸間通信 / ルネベルグレンズアンテナ / 舶用衛星追尾アンテナ / 第3世代船舶運航管理 / 船陸間画像、音声双方向通信 / 船舶誘導制御方式 / カルマンフィルタ / 海事衛星 / 測位衛星 / Kuバンド通信 / 船陸間通信 / 船舶の誘導制御 / ルネベルグアンテナ / レンズアンテナ / 船陸間衛星通信 / 海洋ブロードバンドネットワーグ / 船舶の次世代運航形態 / 画像伝送 / 遠隔操船 / 船舶の航路追従技術 / 自動離着桟操船 / レンズンテナアンテナ / 舶用人工水平台 / ルーネベルグアンテナ |
研究概要 |
海事衛星として我が国の衛星のJSAT社が運用するJSATI-Bを使い、3隻の船舶と大学間でネットワークを構成し我が国で初めてのKuバンドの本格的な船陸間通信ネットワークを実現し(上り1.6Mbps,下り、2Mbps)、これを海洋ブロードバンドと命名し、それを用いて次のような事項の実証実験を行った。 (1)測位衛星(GPS)を位置測定器として使い、送信されてくる本船の位置の観測値などを使い陸上から船の誘導制御を行うことに成功した。 (2)(1)の実現をもとにカルマンフィルタを用い新たに船の位置の推定や将来位置の予測、自動的に船を誘導する新たな可変ゲイン型誘導制御アルゴリズムの開発、最短時間離着桟方式の誘導法の開発を行いいずれも実船実験に成功しその有効性を実証した。 また、同ネットワークを用い、新たな第3世代の船舶の運航形態と呼ばれる船陸協調方式による運航形態を実現するため、次のような実証実験を行い、成功を収めた。 (1)画像送受信および双方向音声通信による船舶の見張り機能の確認、故障診断への応用、ウエラブルカメラによる機関監視などの実証実験 (2)高速データ通信を使った船舶データの大容量、高速伝送の実現と、そのデータを用いた船舶の短期的な長期的な運航管理、船舶管理の呈示 (3)インターネットを利用した陸上とのブロードバンド通信 (4)受信レベル低下時のインターロック機能の開発とその機能の確認 次に船舶用の新たな衛星追尾アンテナの開発を行った。ここで開発したアンテナは複数衛星からの電波を捕捉でき、かつ送信可能なルネベルグレンズアンテナと呼ばれるアンテナを基本とし、人工水平台の上にそのアンテナを装備し船舶の縦揺れ、横揺れ、船首揺れに対してアンテナ部の衛星追尾誤差を0.2度以内にすることに世界で始めて成功し、安定的な受信レベルの確保が可能となった。 以上の結果は毎年フォーラムなどを中心に実証的に公表しアウトリーチに勤めた。
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