研究課題/領域番号 |
15207003
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生態・環境
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
大串 隆之 京都大学, 生態学研究センター, 教授 (10203746)
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研究分担者 |
高林 純示 京都大学, 生態学研究センター, 教授 (10197197)
山内 淳 (山内 敦) 京都大学, 生態学研究センター, 助教授 (40270904)
石原 道博 大阪府立大学, 大学院・理学研究科, 講師 (40315966)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
39,390千円 (直接経費: 30,300千円、間接経費: 9,090千円)
2005年度: 10,790千円 (直接経費: 8,300千円、間接経費: 2,490千円)
2004年度: 10,790千円 (直接経費: 8,300千円、間接経費: 2,490千円)
2003年度: 17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
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キーワード | 間接効果 / 食物連鎖 / 生物間相互作用 / 形質の変化 / 植食性昆虫 / 間接相互作用網 / 群集構造 / 形質の進化 / 相互作用 / 種多様性 / 植食者 / ヤナギ / フィードバック効果 / 捕食者 / 匂い物質 |
研究概要 |
植物-植食性昆虫-捕食者からなる多栄養段階のシステムを対象にして、フィードバック・ループの生成メカニズムとしての植物-植食者相互作用の重要性を実証し、その高次栄養段階に与える影響とメカニズムの生態学的・化学的・分子生物学的基盤を明らかにした。さらに、植食者の被食に対する植物の防衛戦略とその結果生じる間接効果についての理論も発展させた。これまでの3年間の総括を行い、間接効果と非栄養関係を従来の食物網構造に組み込んだ新たな「間接相互作用網」の考え方を提唱した(Annual Review of Ecology, Evolution, and Systematics 36:81-105)。さらに、「間接相互作用網」の生態学的意義とその概念の適用について世界に先駆けて単行本の編集を行った(Ohgushi, T., Craig, T. & Price, P.W. 2006. Ecological Communities : Plant Mediation in Indirect Interaction Webs, Cambridge Univ. Press)。本プロジェクトの成果の多くは、すでに国際誌に公表されている(研究発表リストを参照)。これらの成果に基づいて、植物の形質を介した間接効果が植物上の昆虫群集における相互作用と種の多様性を生み出している重要なメカニズムであることを指摘し、間接相互作用網に基づく生物群集の理解のための新たなアプローチを確立した。このように、本プロジェクトは陸域生態系の栄養段階を通したフィードバック・ループの実態解明と理論の確立に大きな貢献を成し遂げた。
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