研究分担者 |
福村 裕史 東北大学, 大学院理学研究科, 教授 (50208980)
安元 研一 東北大学, 大学院生命科学研究科, 助教授 (90241629)
菊池 康夫 東北大学, 大学院生命科学研究科, 助教授 (10004467)
高崎 親久 東北大学, 大学院生命科学研究科, 助手 (10004491)
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配分額 *注記 |
45,500千円 (直接経費: 35,000千円、間接経費: 10,500千円)
2005年度: 6,760千円 (直接経費: 5,200千円、間接経費: 1,560千円)
2004年度: 6,760千円 (直接経費: 5,200千円、間接経費: 1,560千円)
2003年度: 31,980千円 (直接経費: 24,600千円、間接経費: 7,380千円)
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研究概要 |
半導体パルスレーザーを光源に,シングルフォトン計数器(TSCSPC)を検出器にもつFLIM(Fluorescence Lifetime Imaging Microscopy)顕微鏡装置を作成した。この顕微鏡を使って,いくつかのタンパク間相互作用をFRET(Fluorescence Resonance Energy Transfer)により生細胞でイメージングした。まず,GAPDHテトラマーを形成するモノマー間のFRETを計測した。FRETデータを詳細に解析した結果,GAPDHテトラマーの生細胞内での生合成は,モノマーがおそらく翻訳後,ランダムに結合することによっておきることが推定できた。GAPDHとPGKの酵素間複合体を生細胞で直接観察したほか,GAPDHのコンフォメーションがPGKにより,PGKのコンフォメーションがGAPDHにより変化することを,FRET-FLIMにより観察した。低酸素ストレスに関与するVBC(pVHL-Elongin B-Elongin C)複合体をFRET-FLIMで観察し,elongin Bとelongin Cがまず結合し,elongin Cのコンフォメーション変化が誘起され,pVHLの結合が可能になることが推定できた。転写因子LBP-1タンパク質のなかでLBP-1aとLBP-1cが細胞質でダイマーを形成すること,LBP-1bが核でダイマーを形成することを,FRET-FLIMで観察した。また,Arntのダイマー形成がPMLボディー上でのみ起き,核質では起きないことをFRET-FLIMで観察した。
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