研究課題/領域番号 |
15207021
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生理人類学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
岩永 光一 千葉大学, 大学院・自然科学研究科, 助教授 (70160124)
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研究分担者 |
勝浦 哲夫 千葉大学, 工学部, 教授 (00038986)
下村 義弘 千葉大学, 工学部, 助手 (60323432)
仲村 匡司 京都大学, 大学院・農学研究科, 講師 (10227936)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
44,200千円 (直接経費: 34,000千円、間接経費: 10,200千円)
2005年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2004年度: 38,220千円 (直接経費: 29,400千円、間接経費: 8,820千円)
2003年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | 生理的多型性 / テクノアダプタビリティー / テクノストレス / 全身的協関 / 暗算課題 / 照明環境 / 音環境 / 木材 / 光波長 / 合成音声 / 人工照明 / 味覚閾値 / 木目模様 / 動作特性 / 生理人類学 / ヒューマンインタフェース |
研究概要 |
1.生理的多型性研究の概念的枠組みを明らかにした。全身的協関に示される個体レベルの生理特性の把握を基盤として、個体群としてのその多様性の解明に展開する方向性を示した。 2.テクノストレスに対する心血管反応の生理的多型性について検討した。 (1)精神課題によるメンタルストレスに対する心血管系の反応は、血圧上昇に対する心拍出量と総末梢血管抵抗の寄与レベルの違いから、少なくとも2つの異なるタイプに大別できた。また、これらの心血管反応の変動は、被験者の主効果が有意であり、個人の特性としてみなし得ることが明らかとなった。 (2)精神課題に対する心血管反応、内分泌反応、免疫反応は、情動的ストレスに対するそれらの反応とは異なり、生理的多型はストレスの質的違いによって異なる可能性を示唆した。 3.人工環境に対するヒト生理特性とその多型性について検討した。 (1)人工照明の色温度、照度は、ヒトの味覚閾値、唾液分泌量、胃電図に影響を与えることを明らかにし、その影響は民族によって異なる可能性を認め、生理的多型性が存在する可能性を示した。 (2)音刺激の認知に対する中枢神経系の反応は、生活パターン(活動時間)、性によって異なることを明らかにした。また、光の波長によって中枢神経活動、自律神経活動に異なる影響を与えることを明らかにし、人工的な光環境の設計は、ヒトの生理的特性に影響を与えうることを示唆した。 4.自然由来の視覚刺激に対するテクノストレスを検討した。ヒトの色知覚特性を考慮した有効色相指標値を考案し、木目模様に対する心理的特性を数量化した。また、木材表面に対する視点の停留点分布は、心理的・生理的状態による多様性を有する可能性を認めた。 5.テクノアダプタビリティーの実験系と評価手法の開発を行った。 (1)皮膚電気活動を指標として、日常生活のテクノストレスを評価するシステムを提案した。 (2)警報システムの誤作動による、テクノストレスを明らかにした。
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