研究課題/領域番号 |
15208023
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
農業土木学・農村計画学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
青山 咸康 京都大学, 農学研究科, 教授 (20026561)
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研究分担者 |
小林 晃 京都大学, 農学研究科, 助教授 (80261460)
木山 正一 京都大学, 農学研究科, 助手 (20293920)
山本 清仁 京都大学, 農学研究科, 助手 (60362430)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
42,120千円 (直接経費: 32,400千円、間接経費: 9,720千円)
2005年度: 11,960千円 (直接経費: 9,200千円、間接経費: 2,760千円)
2004年度: 13,130千円 (直接経費: 10,100千円、間接経費: 3,030千円)
2003年度: 17,030千円 (直接経費: 13,100千円、間接経費: 3,930千円)
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キーワード | GIS / 衛星画像データ / ボクセル法 / 赤外線サーモグラフ / 地下水流動解析 / アコースティク・エミッション / 植生指数 / 数値標高データ / 植生指標 / ため池 / 決壊 / 漏水 / 地中レーダー / 一面せん断 / 衛星地理情報 / アコースティック・エミッション / 健全度診断 / 地下レーダー / 衛星地形データ / コンクリートの亀裂 / AE / 診断システム |
研究概要 |
1.GISシステムの構築 GISシステムとしてESRI社のArcInfoを導入した。これは任意のGISデータの地図表示、空間表示・検索・解析・編集・管理・空間データ処理等の機能を有するものである。これはソフトウエアの形で提供され、適当なPCサーバー上で稼動させるものである。H15年度はその習熟に努めた。ケース・スタディとして福島県郡山市西田町内の2×2.5km^2の長方形領域内衛星画像データを購入し、GIS解析を試みた。このデータは平面投影した地点の絶対座標と標高の3次元データを2.5mメッシュの数値データで保有している。この標高データを既存の実測標高データと比較し、相当の精度を確保している事を確認した。更にボクセルの概念を用いて基本メッシュ及びこれから作られる5m及び10mメッシュでの地形の再生を試み、ボクセル寸法の変化と用いるべきメッシュサイズの大きさを検討した。これはGISメッシュより小さなボクセル寸法の解析を目途としたものである。 2.サーモグラフによるコンクリートひび割れの検知とAE計測 赤外線写真を用いる事により遠方にあるコンクリート構造物表面に発生した亀裂の認識に勤めた。 3.GISデータを利用した豪雨災害発生要因の推定 長野県〜新潟県にまたがる姫川流域におけるおよそ1km^2の領域を2地区抽出し、豪雨による斜面崩壊発生要因を求めようとした。斜面の持つ物理特性要因として、植生指数、斜面傾斜角、斜面方位、地質、落水線(数値標高データよりここで新たに定義)、の5個の要因をアイテムとして抽出し、数量化理論IIで分析した。その結果影響度の順位を地区ごとに定義する事ができた。 4.広域電磁波プロファイラによる地盤探査技術の開発 プロファイラとは人間が携行して地表上をトレースし、地下10〜15m深度の物理構造の変化を非破壊で調査するものである。これによりため池の浸潤線の特定を行うことができた。なおこの機器は発熱量が高く炎天下での使用は困難と判断された。 5.平成16年台風23号豪雨による淡路島ため池被災分析におけるGISの利用 被災データとGISによる正規化植生指数による被災の影響度の関連を検討したが、この解析では明瞭な影響は判断できなかった。なおこの研究は、貯水池傾斜角を考慮することで現在も継続している。
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