研究課題/領域番号 |
15209020
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
衛生学
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研究機関 | 国立感染症研究所 |
研究代表者 |
篠原 克明 国立感染症研究所, バイオセーフティ管理室, 室長 (60117356)
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研究分担者 |
杉山 和良 国立感染症研究所, バイオセーフティ管理室, 室長 (90150185)
高木 弘隆 国立感染症研究所, バイオセーフティ管理室, 研究官 (00332362)
吉田 浩 国立感染症研究所, ウイルス二部, 主任研究官 (30270656)
金岡 千嘉男 石川工業高等専門学校, 校長 (00019770)
明星 敏彦 学校法人産業医科大学, 助教授 (00209959)
渡辺 道彦 シー・エス・シー, 代表
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研究期間 (年度) |
2003 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
50,310千円 (直接経費: 38,700千円、間接経費: 11,610千円)
2006年度: 9,880千円 (直接経費: 7,600千円、間接経費: 2,280千円)
2005年度: 11,830千円 (直接経費: 9,100千円、間接経費: 2,730千円)
2004年度: 13,780千円 (直接経費: 10,600千円、間接経費: 3,180千円)
2003年度: 14,820千円 (直接経費: 11,400千円、間接経費: 3,420千円)
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キーワード | バイオハザード / 防護服 / 感染症 / 微生物 / 危機管理 / 感染性エアロゾル / 病原体 / バイオテロ |
研究概要 |
日本の睡眠薬等の向精神薬処方状況と比較するため、米国の外来医療における催眠鎮静剤等の向精神薬の処方状況を米国CDCが提供する全国外来医療調査(NAMCS)および全国病院外来医療調査(NHAMCS)の個票データ(2003〜2004年の合計11万6727件)を分析した。催眠鎮静剤ではゾルピデムが最も多く推定処方回数486万回、坑不安薬ではアルプラゾラム529万回、坑うつ薬ではパロキセチン591万回とそれぞれ推計され、同一薬効分類内の重複投薬の頻度が高いことが示唆された。 本研究では、バイオハザード対策専用防護服の性能評価のために、防護服素材の液体浸透防護性能評価試験装置及び浮遊粒子浸透防護性能試験装置を新たに開発し、現存のバイオハザード対策用防護服素材の性能評価試験を行った。その結果、防護服素材としての織布と不織布共に、製造方法や表面処理方法により人工血液の浸透防護性能に差異が認められ、さらに同一素材においても微生物を用いた方が漏れの検出感度が高いことが確認された。浮遊粒子に対しては、素材により浮遊粒子捕集効率が異なることが確認され、用途ごとに素材を使い分ける必要性が指摘された。また、これらの結果を基に、各素材の防護性能をクラス0から最高度のクラス6に分類した。 さらに、各素材を用いた全身型防護服の着用時における粒子漏れ率試験及び動作時の内圧の変化を測定し、動作に伴う内部圧力の変化が漏れ率に影響することが確認された。これらの実験結果と考察を基に、推奨すべき全身型防護服を試作し、その防護性能を検証した。 各防護服の着用時の生理負荷を検証するため、モデル実験として防護服素材の熱・水分透過性(スキンモデル)及び各種防護服の熱抵抗性(サーマルマネキン)を測定した。さらに、実際の全身型防護服着用時の生理負荷を測定し、防護服の形状、素材、衣服内気流の影響をした。 また、種々の防護服の防護性能並びに快適性に関する国内外の規格や文献及び海外を含めた関連学会、施設・設備などの調査を行った。 これらの研究結果を基に、バイオハザード対策用の防護服に求められる基本防護性能と基本的な形状について検証し、その性能評価方法と用途基準の原案を作成した。 なお、研究結果の一部は、欧州バイオセーフティ学会、米国バイオセーフティ学会、日本バイオセーフティ学会学術総会・学術集会、防護服研究会・学術総会、国際織物シンポジウム、国際呼吸保護学会ISRPアジア支部大会など関連学会にて発表した。
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