研究課題/領域番号 |
15209023
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
法医学
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研究機関 | 福井大学 (2004-2006) 福井大学(医学部) (2003) |
研究代表者 |
安田 年博 福井大学, 医学部, 教授 (80175645)
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研究分担者 |
飯田 礼子 福井大学, 医学部, 助手 (40139788)
河合 康幸 金沢医科大学, 医学部, 助手 (40324157)
植木 美鈴 福井大学, 医学部, 教務職員 (00165656)
小湊 慶彦 群馬大学, 大学院医学系研究科, 教授 (30205512)
岸 紘一郎 群馬大学, 医学部, 教授 (30169841)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
43,680千円 (直接経費: 33,600千円、間接経費: 10,080千円)
2006年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2005年度: 6,760千円 (直接経費: 5,200千円、間接経費: 1,560千円)
2004年度: 14,430千円 (直接経費: 11,100千円、間接経費: 3,330千円)
2003年度: 17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
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キーワード | 法医学 / 年齢推定 / ゲノミクス / プロテオミクス / 年齢依存性変動 / 遺伝子発現 / バイオマーカー / deoxyribonuclease I / フィブロネクチン / 年齢依存性生体分子 / 一次構造 / ペルオキシソーム / 法医学的応用 / 虚血 / 血清 / 心筋梗塞 / ミトコンドリアDNA / deoxyribonuclease / ペルオキシゾーム / 活性酸素 |
研究概要 |
本研究の成果は以下のようである: 1.ゲノミクスの手法によって年齢推定マーカー、すなわち年齢依存的発現マーカーを検索する場合、蛍光differential display法による一次screening次いでcomparative RT-PCR法による確認が有効な方法論であることが明らかとなった。 2.1項によってマウス腎中に新規な年齢依存性発現分子Mpv17-like protein (M-LP)を発見した。M-LPのcDNA構造、遺伝子構造やsplicing isoformの存在など分子生物学的性状を明らかにした。細胞生物学的解析から、M-LPはペルオキシソーム膜に局在しており、その膜内のトポロジーおよびペルオキシソーム局在化シグナルを解明した。さらに、M-LPは抗酸化酵素遺伝子の発現を調節し、活性酸素の代謝に関与することが示唆された。 3.年齢推定マーカーとなるM-LPヒトホモローグ(M-LPH)を同定し、その分子生物学的および細胞生物学的性状を明らかにした。 4.従前のプロテオミクス解析によって見出した若年者尿特異的糖タンパクUgl-Yの完全一次構造を解析し、fibronectinの若年者特異的proteolysisによって産生されたことを明らかにした。 5.各種臓器のミトコンドリアDNA(mtDNA)を解析し、mtDNA含有量、mtDNAの転写産物およびmtDNA上にコードされたタンパク質の発現量のいずれもが加齢に伴って増加する傾向を示すことを明らかにした。 6.ヒト脳下垂体で年齢依存性変化を示すdeoxyribcmuclease I(DNase I)の血清活性が急性心筋梗塞発症(AMI)に伴い一過的に上昇することを見出し、血清DNase IはAMIの急性期における診断マーカーとして有用であることが明らかとなった。 7.6項に関連し、血清AMIの活性上昇は経皮的冠動脈形成術に伴う一過性心筋虚血によって惹起されることから、DNase Iは一過性心筋虚血の鋭敏な診断マーカーになりうることが示唆された。 8.転写因子Sp1の同定など、ヒトDNase I遺伝子発現機構を解明した。
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