研究課題/領域番号 |
15209034
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
胎児・新生児医学
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研究機関 | 島根大学 (2004-2006) 島根大学(医学部) (2003) |
研究代表者 |
大谷 浩 島根大学, 医学部, 教授 (20160533)
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研究分担者 |
八田 稔久 島根大学, 医学部, 助教授 (20238025)
橋本 龍樹 島根大学, 医学部, 助手 (90252907)
松本 暁洋 島根大学, 医学部, 助手 (70346378)
宇田川 潤 島根大学, プロジェクト研究推進機構, 助手 (10284027)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
50,310千円 (直接経費: 38,700千円、間接経費: 11,610千円)
2006年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2005年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2004年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2003年度: 33,800千円 (直接経費: 26,000千円、間接経費: 7,800千円)
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キーワード | 神経免疫内分泌ネットワーク / 組織形成 / マウス胎児 / 子宮外発生法 / LIF / ACTH / レプチン / NPY / ELISA / gp130 / FGF |
研究概要 |
胎生中・後期から生後初期にかけて全身の実質臓器が組織形成される過程は、生後の臓器機能の基盤形成および生活習慣病等の素因形成と直結する。諸臓器の組織形成を調和させる機構として、神経免疫内分泌ネットワークに関わる液性因子の働きに注目して、子宮外発生法など個体レベルでの解析を中心に研究を進めた。gp130のリガンドである白血病抑制因子(LIF)について、大脳皮質組織形成における新規機能を明らかにし、ELISAによる血清、脳脊髄液等体液中のLIFを定量的に解析し、胎盤を介する母体からの情報をも含めたネットワークの存在を示唆した。また胎児の微量な検体から高感度にタンパクを定量できる汎用的ELISAキットを開発し、特許申請した。ACTH産生腫瘍であるAtT-20培養細胞をマウス胎児皮下へ生着させ、持続的高濃度ACTHの一次的および副腎からの糖質コルチコイドによる二次的効果を解析した。腎臓、生殖腺等における効果を明らかにしたのに加えて、大脳組織形成に及ぼす影響についても解析を進めた。レプチンの胎生期・新生児期における作用につき、レプチン欠損ob/obマウスと野生型の脳の比較および子宮外発生法による胎児への投与実験を行い、レプチンの大脳皮質組織形成における新規の機能を明らかにした。関連分子として、NPYの新生児期大脳皮質における軸索伸長および髄鞘形成に関する作用、GM-CSFの胎生期大脳組織形成における作用に関する所見を得た。 各臓器間の組織形成における「調和」を包括的に解析する上で、ミクロおよびマクロレベルを連結するための手法として臓器計測とその数理解析に着目し、胎児脳幹および胚子・胎児の全身計測値について予備的解析を行なった。また、組織形成期における疾病の素因形成に及ぼす母体環境要因について、1型糖尿病モデルマウスを用いて解析を行った。
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