研究課題/領域番号 |
15209046
|
研究種目 |
基盤研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
胸部外科学
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
松田 暉 大阪大学, 名誉教授 (00028614)
|
研究分担者 |
澤 芳樹 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (00243220)
宮本 裕治 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (80229898)
福嶌 教偉 大阪大学, 医学系研究科, 講師 (30263247)
松宮 護郎 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (20314312)
|
研究期間 (年度) |
2003 – 2005
|
研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
|
配分額 *注記 |
45,890千円 (直接経費: 35,300千円、間接経費: 10,590千円)
2005年度: 13,520千円 (直接経費: 10,400千円、間接経費: 3,120千円)
2004年度: 13,520千円 (直接経費: 10,400千円、間接経費: 3,120千円)
2003年度: 18,850千円 (直接経費: 14,500千円、間接経費: 4,350千円)
|
キーワード | 重症心不全 / 細胞シート / 筋芽細胞 / 遺伝子治療 / ナノテクノロジー / 細胞 / ティシュエンジニアリング / 拡張型心筋症 / 肝細胞増殖因子 / 構造蛋白 / 筋芽細胞シート |
研究概要 |
これまで、温度感応性培養皿を用いて、筋芽細胞シートを作成し、重症心不全に対する再生治療を具現すべく研究を重ねてきた。 1.拡張型心筋症ハムスターに対する筋芽細胞シート移植 拡張型心筋症ハムスターの27週齢時に、筋芽細胞シートを2層化して移植し、経時的に心機能を測定し、心筋構造蛋白の免疫染色を行った。筋芽細胞シートを移植した群は、従来の針による細胞移植法と比較して、有意な心機能向上効果を認め、左室壁の肥厚化を認めた。また、dystrroglycan,a,d-sarcoglycanの濃染性を認めた。また、筋芽細胞シート移植群は他群と比較して、生命予後は延長した。 2.拡張型心筋症モデル犬に対する筋芽細胞シート移植 ビーグル成犬に心室ペーシングを続け、拡張型心筋症モデルを作成した。ペーシング開始後4週後に自己筋芽細胞シートを心表面に移植し心機能の経時的変化を測定し、非移植群と比較した。シート移植群は有意に駆出率の増加、および内腔の縮小、壁厚の増大を認めた。また、組織学的検討では移植群において有意な心筋線維化抑制、apoptosis抑制効果を認めた。 3.虚血性心筋症モデルブタに対する筋芽細胞シート移植 ミニブタの冠状動脈左前下行枝をアメロイドリングを用いて結紮し、虚血性心筋症モデルを作成した。骨格筋筋芽細胞シートを移植し、心機能を評価した。シート移植群において他群に比して有意に良好な左室収縮能、壁厚の増大、内腔の縮小を認めた。またFDG-PETにて心筋の糖代謝能改善が認められた。 4.thymidine kinase gene-Ganciclovir suicide gene systemを用いた遺伝子発現のコントロール thymidine kinase geneとHGF geneをNIH3T3細胞に遺伝子導入し、これを、SCID rat梗塞モデルに移植した。術後連日Ganciclovirを経口投与した群と、投与しない群を作成した。Ganciclovirを投与しない群は、HGFの永久発現を認め、腫瘍の形成を確認した。Ganciclovirを経口投与した群は、腫瘍の形成を確認せず、新生血管を認めた。
|