研究課題/領域番号 |
15209051
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
麻酔・蘇生学
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研究機関 | 九州大学 (2004-2005) 国立医薬品食品衛生研究所 (2003) |
研究代表者 |
井上 和秀 九州大学, 大学院薬学研究院, 教授 (80124379)
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研究分担者 |
小泉 修一 国立医薬品食品衛生研究所, 薬理部, 室長 (10280752)
津田 誠 九州大学, 大学院薬学研究院, 助教授 (40373394)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
37,050千円 (直接経費: 28,500千円、間接経費: 8,550千円)
2005年度: 11,570千円 (直接経費: 8,900千円、間接経費: 2,670千円)
2004年度: 11,570千円 (直接経費: 8,900千円、間接経費: 2,670千円)
2003年度: 13,910千円 (直接経費: 10,700千円、間接経費: 3,210千円)
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キーワード | ATP / P2X4 / ミクログリア / BDNF / アニオン濃度勾配 / GABA / ATP受容体 / 神経因性疼痛 / p38 / MAPキナーゼ / アロディニア / サイトカイン / 行動薬理学 / 脊髄後角 |
研究概要 |
神経因性疼痛動物モデルを用いて、アロディニア(軽度触刺激を痛みと感じてしまう病態)の発現に脊髄内P2X受容体が関与するか否かを行動薬理学的手法で調べた結果、脊髄での活性化型ミクログリアに過剰発現するP2X4受容体刺激が神経因性疼痛を引き起こすことが明らかになった。本論文はNatureに掲載され(Nature 424,778-783,2003)、研究内容は国内の新聞(朝日、読売、毎日新聞全国版朝刊)等にて広く報道された。 さらに、P2X4刺激あるいはミクログリアの活性化がなぜ神経因性疼痛を引き起こすのかを検討し、活性化型ミクログリアに発現するP2X4受容体の刺激がBDNF放出を引き起こし,そのBDNFが脊髄後角ニューロンの陰イオン濃度勾配を変化させ、抑制性入力を興奮性入力に変えて、アロディニアを発現させることを示唆する結果を得た。本研究結果もNatureに掲載され(Nature 438,1017-1021,2005)、国内では読売新聞朝刊にて報道された。 2003年〜2005年に発表された痛み関係の論文数は世界で18,000報を越えた。その中から、神経因性疼痛に関わる最も重要な論文がNatureにより6報選択されたが、我々の報告した論文2報がその中に選ばれた。
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