研究課題/領域番号 |
15209053
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
藤井 信吾 京都大学, 医学研究科, 教授 (30135579)
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研究分担者 |
藤田 潤 京都大学, 医学研究科, 教授 (50173430)
富樫 かおり 京都大学, 医学研究科, 教授 (90135484)
高倉 賢二 京都大学, 医学研究科, 助教授 (10221350)
刈谷 方俊 京都大学, 医学研究科, 講師 (90243013)
二階堂 敏雄 富山医科薬科大学, 教授 (50180568)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
50,050千円 (直接経費: 38,500千円、間接経費: 11,550千円)
2005年度: 14,040千円 (直接経費: 10,800千円、間接経費: 3,240千円)
2004年度: 13,910千円 (直接経費: 10,700千円、間接経費: 3,210千円)
2003年度: 22,100千円 (直接経費: 17,000千円、間接経費: 5,100千円)
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キーワード | 子宮平滑筋腫 / グレーゾーン / 酸化ストレス / 虚血再還流 / マイクロアレイ / 子宮平滑筋腫瘍 / 月経 / 子宮収縮 / ストレス / 肥満細胞 / アクログラニン / MRI / 子宮筋腫 / 子宮肉腫 / 細胞株 / Acrogranin / 性ステロイド受容体 / TGF-β / 不死化 / p53 / アポトーシス / タイプIIIコラーゲン |
研究概要 |
MRI等、画像診断を仔細に検討し、子宮筋腫の病理学・生物学的特性を臨床面から明らかにするとともに、臨床的取り扱いにおいて、特に肉腫との鑑別を必要とする「グレイゾーン症例」を定義、検討することで、子宮筋腫の保存治療を考えるうえでの取り扱いの標準化をめざした。これによって、肉腫との鑑別に苦慮する症例に関して、一定の取り扱いが可能になったと考えられる。今後、より正確な鑑別法を模索していくために、さまざまな新しい画像診断法を取り入れて、グレイゾーン自体を少なく(良・悪性を正確に診断)出来るよう、改良していく必要がある。 また、子宮筋腫の発生と酸化ストレスとの関連に関する研究をおこない、月経周期を繰り返すこと自体が子宮筋腫発生の引き金となる可能性が示唆されたが、これは今後、子宮筋腫の自然史を解明する上で重要なあたらしい切り口となることが考えられる。さらには、子宮筋腫の発生や増大を抑制するためのさまざまなヒントを与えるものと思われる。例えば、月経時の過度の子宮収縮を抑制する薬物の使用、あるいは酸化ストレスを軽減する薬物の使用等を月経時に限って行なうことや、さらには子宮筋腫患者で経口避妊薬等を用いて月経をコントロールすることの是非等に関しても、新しい視点での検討を可能にする成果であると考えられる。 最後に正常子宮平滑筋・子宮筋腫・子宮肉腫の間で発現が異なる遺伝子群を同定し、その機能を調べることによって、子宮筋腫・子宮肉腫の発生のメカニズムを探るという方向からの研究より、正常子宮平滑筋から子宮筋腫、正常子宮平滑筋から子宮肉腫という過程で、PEP-19およびアクログラニンという分子が重要な働きをしている可能性が示された。今後、マイクロアレイで得られた他の分子の発現変化の重要性に関しても今後、検討していく必要がある。
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