研究課題/領域番号 |
15209066
|
研究種目 |
基盤研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
保存治療系歯学
|
研究機関 | 鶴見大学 |
研究代表者 |
桃井 保子 鶴見大学, 歯学部, 教授 (10103558)
|
研究分担者 |
重谷 佳見 新潟大学, 医歯学総合病院, 医員 (80397132)
池永 英彰 大阪歯科大学, 歯学部, 助手 (50232210)
野田 守 北海道大学, 病院・講師 (10301889)
中沖 靖子 北海道大学, 大学院歯学研究科, 助手 (50302881)
今里 聡 大阪大学, 大学院歯学研究科, 助教授 (80243244)
竹中 彰治 新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (50313549)
高務 朋将 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (20314700)
|
研究期間 (年度) |
2003 – 2005
|
研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
|
配分額 *注記 |
27,950千円 (直接経費: 21,500千円、間接経費: 6,450千円)
2005年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2004年度: 6,630千円 (直接経費: 5,100千円、間接経費: 1,530千円)
2003年度: 15,470千円 (直接経費: 11,900千円、間接経費: 3,570千円)
|
キーワード | う蝕原性細菌 / 抗菌性 / 再石灰化 / 感染象牙質 / 接着 / う蝕検知液 / グラスアイオノマー / う蝕象牙質 |
研究概要 |
1.う蝕象牙質中の細菌の有無を培養法とPCR法により比較した.培養法ではう蝕検知液の染色程度が薄くなると細菌の存在が認められなかったが、PCR法では1部細菌の存在が示された。 2.嫌気性菌はバイオフィルムの状態で生存することで酸素に対する耐性を高めていることが示唆された。 3.ヒト生活歯における初期歯髄炎を歯髄組織学的に検討したところ、単純性炎症と血管の拡張が認められ,窩底には細菌の存在が示された。 4.歯髄保存療法(IPC法)を適応した症例に対し、臨床経過に伴った細菌学的検索を行った。う蝕検知液濃染部と象牙質脱灰層を全て除去した場合は、全ての症例で良好な結果が得られた。 5.試作クロルヘキシジン含有グラスアイオノマーセメントは、う蝕原性細菌の発育を効果的に阻害することがわかった。濃度1%のクロルヘキシジン二酢酸が、セメントの物性と歯質接着性を適切に保ちつつ、有効な殺菌効果を示す至適材料であることがわかった。 6.機能性シランを用いて表面改質を行った審美性修復材料表面に対する口腔内細菌の初期付着性についてin vitroでの検討を行った.審美性修復材料の表面改質にアルコキシシランKBM-7803を用いると、in vitroにおける細菌の初期付着が有為に減少する可能が示唆された。 7.セルフエッチングレジン接着システムの象牙質に対する接着強さは、健全>う蝕影響象牙質>感染象牙質の順に高かった。また、脱灰部分が混在した象牙質被着面と、全てが脱灰している被着面では、接着強さが近似していた。 8.唾液検査キットのう蝕原性細菌検出能力を、ヒトにおいて比較検討した結果、特異抗体を使用した製品と従来の培養法を使用したもので、同等の検出能力が示された。
|