研究課題/領域番号 |
15209072
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎看護学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
菅田 勝也 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (20143422)
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研究分担者 |
杉下 知子 三重県立看護大学, 看護学部, 教授 (60010063)
数間 恵子 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (10114258)
村嶋 幸代 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (60123204)
綿貫 成明 藍野大学, 医療保健学部, 助教授 (20270902)
武村 雪絵 東京大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (70361467)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
38,480千円 (直接経費: 29,600千円、間接経費: 8,880千円)
2004年度: 16,640千円 (直接経費: 12,800千円、間接経費: 3,840千円)
2003年度: 21,840千円 (直接経費: 16,800千円、間接経費: 5,040千円)
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キーワード | 看護情報 / 看護行為用語 / 標準化 / 安全管理 / 質改善 / ベンチマーキング / 視点の動き / 退院支援 / 看護用語 / 臨床指標 |
研究概要 |
1.多領域看護専門職の検討により選定した6領域32分野211用語を標準化しく「看護行為用語分類」を作成した。さらに、行為ラベル、定義、同義語、およびコード番号の4つの構成要素を用いて、新たに情報交換コードを付与し、看護記録の電子化に対応できる標準用語として「看護行為用語-電子化対応版」を提案した。 2.医療安全管理者のフォーカス・グループ・インタビューから、組織系統や業務整理上の課題と、今後の展望として、問題解決能力を備えた組織横断的専任チームや医事紛争対応専門職の育成、国家資格化などが抽出された。有害事象データ収集方法について2病院で調査検討した後、10病院40病棟で、看護の質関連の有害毒象とその発生リスク要因を16週間、また患者と職員の意識を調査し、質のベンチマーキングを行った。アイマークレコーダを用いて、輸液ポンプ操作時の視点の動き、文書の一部を下線で強調した時の視点の動き、医師指示書情報の読み落としについて検討し、正確な情報把握と個人特性の関係を明らかにした。豪州および北欧諸国の医療の算管理・安全管理システムと研究の現状調査から、多施設の臨床指標や事故事例を収集しているが、全国規模のデータベースは開発蠢上で、分析評価を通しての政策的働きかけが今後の課題であった。 3.4病院から自宅退院した65歳以上の入院患者150名を対象として、退院支援についてのインタビュー調査と質問紙調査を行い、内10名は訪問して調査し、また看護師にも質問紙調査をした。退院支援部署を紹介されないケースで情報伝達の不備が見られた。サービス内容の説明や医療処置・介護の指導などについて支援が不十分で、退院直前の支援が少なからずあり、入院当初から患者・家族と共に退院に向けた準備を進めていく必要性が示された。看護師による退院支援の実施の評価と、患者による評価とは必ずしも一致していなかった。
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