研究分担者 |
舘野 和己 奈良女子大学, 文学部, 教授 (70171725)
出田 和久 奈良女子大学, 文学部, 教授 (40128335)
高田 将志 奈良女子大学, 文学部, 助教授 (60273827)
伊藤 敏雄 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (00184672)
小方 登 京都大学, 大学院・人間・環境学研究科, 助教授 (30160740)
菅谷 文則 滋賀県立大学, 人間文化学部, 教授 (10275175)
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配分額 *注記 |
27,040千円 (直接経費: 20,800千円、間接経費: 6,240千円)
2006年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2005年度: 6,760千円 (直接経費: 5,200千円、間接経費: 1,560千円)
2004年度: 6,890千円 (直接経費: 5,300千円、間接経費: 1,590千円)
2003年度: 8,450千円 (直接経費: 6,500千円、間接経費: 1,950千円)
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研究概要 |
研究課題に対して,高解像度のCorona衛星写真判読,現地調査,文献調査などにより,以下の点が主な成果として得られた. 1.現在の主な都市オアシスは,立地条件により,山麓型(P型),山麓-河畔型(P-R型),河畔型(R型)に大別され,その内,山麓型が最も多く,いわば基本型である.河畔型は,さらに,河畔型と三角州型(Rd型)に細分される. 2.主な囲郭遺跡の立地条件は,同じ河川沿いに分布する現在の都市オアシスとの関係により,1)現在の都市オアシス内に分布する内蔵型(In型),2)現在の都市オアシスと同じ扇状地域に分布する延長・近接型(Cs型),3)現在の都市オアシスから100km以上下流側に分布する遠隔型(Ld型)に分類される.なお,延長・近接型は,現在のオアシスから最大で40-50km下流側までの同じ扇状地面に分布する延長型(Cs-1型)およびオアシス都市に隣接した,より高い段丘面に立地する近接型(Cs-2型)に細分される. 3.2に述べた,囲郭遺跡と同一河川沿いの現在の都市オアシスの関係は,従来から指摘されてきた1)上流域からの融氷雪水量の多寡と気候変化(保柳,1976)に加えて,2)タクラマカン沙漠域に流路を長く延長されるもの(上記の遠隔型に対応する),下流側前面を主に東へ流れる河川に合流するもの(「駅伝型」)など,山麓扇状地よりも下流側における河川の平面形状,3)飛砂供給源からみた,遺跡と卓越風向との関係,さらに,基礎的な原因を形成する4)地殻変動,とりわけ活断層・活撓曲などとの位置関係,などにより規定されることが判明した.
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