研究課題/領域番号 |
15252011
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
佐々木 衛 (佐々木 衞) 神戸大学, 文学部, 教授 (60136398)
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研究分担者 |
岩崎 信彦 (岩嵜 信彦) 神戸大学, 文学部, 教授 (20086052)
油井 清光 神戸大学, 文学部, 教授 (10200859)
藤井 勝 神戸大学, 文学部, 教授 (20165343)
白鳥 義彦 神戸大学, 文学部, 助教授 (20319213)
高井 康弘 大谷大学, 文学部, 教授 (00216607)
大城 直樹 神戸大学, 文学部, 助教授 (00274407)
小林 和美 大阪教育大学, 教育学部, 助教授 (90273804)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
45,370千円 (直接経費: 34,900千円、間接経費: 10,470千円)
2006年度: 8,320千円 (直接経費: 6,400千円、間接経費: 1,920千円)
2005年度: 11,960千円 (直接経費: 9,200千円、間接経費: 2,760千円)
2004年度: 11,960千円 (直接経費: 9,200千円、間接経費: 2,760千円)
2003年度: 13,130千円 (直接経費: 10,100千円、間接経費: 3,030千円)
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キーワード | トランスナショナル / クロスボーダー / 移動 / エスニシティ / ナショナリズム / コミュニティ / ネットワーク / 家族ネットワーク / 再エスニシティ化 |
研究概要 |
1,調査研究の概要 本研究は、アジアの2つの地域を中心に、移動・移住とエスニシティの交錯、地域社会が再構築されていくダイナミズムを実証的に研究した・調査は、(1)中国・朝鮮半島を中心とした東アジア地域、(2)タイと周辺近隣地域、(3)フランスとカナダにおけるアジア系移民を対象とした。 2,研究から得られた知見の鞭 (1)東アジアの各国は、外国人労働者の導入が事後承認的に拡大している。外国人労働者が雇用される条件は、社会的な制度や構造の面で制限が大きく、また入国に際してもブローカーの手配に頼らざるを得ない場合が多い。このような労働環境が移住労働者の生活を過酷にする悪条件を生んでいる。 (2)外国人労働者はネットワークを移動先の社会に広げているのみではなく、故郷との緊密な関係を維持し続けている。中国・青島に移住した韓国人のエスニックビジネスが表すように、本国の文化へのアクセスが文化資本に転じる場合、「ホンモノ」の文化を移住先で演出することもある。 (3)移動者たちは、移住先の地域社会から隔離されたコミュニティを構成することが多い。彼らが劣悪な生活と労働の環境におかれるならば、周縁的な位置に閉じ込められている構造を他者との差異化によって地位を反転させたいという願望が強くなる。韓国における中国朝鮮族が「中国」の「朝鮮族」として韓国社会から一線を引こうとするエスニックな感情は、その典型的な姿を表現している. (4)タイに移住したミャンマー人モーン族が定住志向を高め、またタイ東北部のベトナム移住者が集団としてのアイデンティティを希薄化させている事例も本研究は明らかにした。タイに移動した人々が過酷な条件の下にあっても必ずしも不幸の中に押しつぶされていないことも明らかにされた事実である。移動性を高めた都市は、異種混交性、雑居性、脱中心(権威)的な構造を都市の性格として内在化させおり・移動者が新しい生活チャンスを獲得する空間を出現させている事実も存在している。
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