研究課題/領域番号 |
15255004
|
研究種目 |
基盤研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
生態・環境
|
研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
鈴木 款 静岡大学, 創造科学技術大学院, 教授 (30252159)
|
研究分担者 |
塩井 祐三 静岡大学, 創造科学技術大学院, 教授 (70094092)
大森 保 琉球大学, 理学部, 教授 (00045022)
土屋 誠 琉球大学, 理学部, 教授 (40108460)
深見 公雄 高知大学, 農学部, 教授 (30181241)
CASARETO Beatriz 静岡大学, 遺伝子実験施設, 客員助教授 (60402244)
CASARET Beatriz 水圏科学コンサルタント, 主任研究員
BEATRIZ CASARETO 静岡大学, 水圏科学コンサルタント, 主任研究員
|
研究期間 (年度) |
2003 – 2006
|
研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
|
配分額 *注記 |
43,550千円 (直接経費: 33,500千円、間接経費: 10,050千円)
2006年度: 8,450千円 (直接経費: 6,500千円、間接経費: 1,950千円)
2005年度: 8,450千円 (直接経費: 6,500千円、間接経費: 1,950千円)
2004年度: 9,360千円 (直接経費: 7,200千円、間接経費: 2,160千円)
2003年度: 17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
|
キーワード | サンゴ白化現象 / 環境分析 / 環境変動 / 生態系修復・整備 / 物質循環 / 国際情報交換 / レユニオン / インド洋 / 国際研究者交流 / サンゴ礁 / 白化現象 / モーリシャス / 窒素固定 / 有機物循環 / 光合成細菌 |
研究概要 |
1997〜1998年の海水温の上昇により世界的規模で白化現象が起こった。レユニオン島周辺のサンゴ礁は10%より少ないダメージで、太平洋の50-90%に比べて極めて小さい。海水温の上昇は太平洋と同程度であるが、白化の規模は小さい。サンゴ礁に何か特徴があるのか。平成15年度〜18年度のレユニオン島で毎年南半球の夏季に数週間調査した。研究調査は海水および堆積物中の光合成細菌、微生物、共生藻類と有機物の生産量、分解量、栄養塩変動の関係、窒素固定、有機物循環とサンゴの餌過程と白化との関係を調査した。Saint-Denis周辺の人間活動の影響のない地点ではサンゴは67%(Acroporafomosa, Acropora digitate)、藻類が33%である。Planchalizeeでのサンゴは不健康であり,、白化が集中した場所でもある。窒素固定量はサンゴの白化の少ないところで低く(2.7-5.1mgN/m2,day)、白化の程度が大きいところで高い値(7.5-24.5mgN/m2,day)を示した。脂質およびアミノ酸の総量も白化の程度により異なる。白化の程度がひどい海域の溶存有機物量(主に粘液)は2〜3倍高く、微生物群集の量も高い。海藻群落の近くのサンゴの白化の程度は極めて低く、海藻群落が白化防止に影響を与えている。藻場とサンゴが共存している場所ではアルカリ度と全炭酸濃度の変化が極めて小さい。海水中の栄養塩濃度は低く、硝酸塩の濃度は0.2〜0.7μmol l^<-1>と極めて低い、アンモニア濃度も硝酸塩と同程度の濃度で0.5μmol l^<-1>以下である。沖縄のサンゴ礁における濃度の10分の1以下である。ピコプランクトンの存在量は極めて高く6X10^6セルl^<-1>である。レユニオン島の白化の特異的に少ない理由は栄養塩濃度が低く、微生物の増殖が低いこと、それによりサンゴ内の褐虫藻の死滅が低いことが考えられる。
|