研究課題/領域番号 |
15255012
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
育種学
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研究機関 | 福井県立大学 |
研究代表者 |
大田 正次 福井県立大学, 生物資源学部, 教授 (80176891)
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研究分担者 |
冨永 達 京都大学, 農学研究科, 教授 (10135551)
本江 昭夫 (北江 昭夫) 帯広畜産大学, 畜産学部, 教授 (30091549)
森 直樹 神戸大学, 農学部, 准教授 (60230075)
松岡 由浩 福井県立大学, 生物資源学部, 講師 (80264688)
大迫 敬義 京都府立大学, 農学研究科, 講師 (80363969)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
27,170千円 (直接経費: 20,900千円、間接経費: 6,270千円)
2006年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2005年度: 6,890千円 (直接経費: 5,300千円、間接経費: 1,590千円)
2004年度: 7,670千円 (直接経費: 5,900千円、間接経費: 1,770千円)
2003年度: 6,890千円 (直接経費: 5,300千円、間接経費: 1,590千円)
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キーワード | 植物遺伝資源 / ムギ農耕 / 農業生態系 / 生態遺伝学 / 生態型分化 / 随伴雑草 / 海外学術調査 / トルコ:イラン:ギリシア / 国際研究者協力 / トルコ:イラン / 国際研究者交流 |
研究概要 |
1.現地調査と採集品の概要:(1)トルコ南部をチュクロバ大学と共同で現地調査し,コムギ連,ドクムギ属など1709サンプルを収集.10月と12月にエギロプス属の自生集団において発芽調査.(2)イラン国立植物ジーンバンク(NPGBI)と合意書を交わしイラン北部と北西部を共同で現地調査し,コムギ連,ドクムギ属,ウマゴヤシ属など1557サンプルを収集.ライムギ属とドクムギ属の一部はMTAに基き種子の分譲を受けた.(3)ギリシア北部で現地調査を行い,ドクムギ属,アブラナ科など54サンプルを収集.2.コムギ近縁野生種の生態型分化:(1)Aegilops neglecta 2変種とAe.columnarisがトルコ南部において生態的に異なる生育地に分布すること,contorta変種が記載のなかったトルコ南西部にも分布し人間の活動とともに分布を広げつつあること,を明らかにした.遺伝的類縁性解明のため交配実験と葉緑体DNAの解析を実施中.(2)タルホコムギstrangulata亜種とmeyeri変種がそれぞれカスピ海南岸の石灰岩および砂質土壌に適応した生態型であることを明らかにした.(3)エギロプス属では1穂に休眠性の異なる二型の種子を着け,撹乱した生育地での迅速な初期生育と危険回避を実現していることを明らかにした.3.ムギ作随伴雑草の随伴様式と遺伝的多様性:(1)イラン北西部の路傍にLolium temulentumとL.persicumが同所的に生育していることを明らかにした.収集品の一部を遺伝学的分析のため栽培中.(2)イランでは小穂脱落性の雑草ライムギがムギ畑に普通に見られ,とくに栽培ライムギの多様性中心に高頻度で見られた.イランの栽培・雑草ライムギ5集団に標準型B染色体が見られた.野生および栽培ライムギ間の浸透交雑が明らかとなった.4.普通系コムギの成立:イラン北部アルボルツ山麓で栽培される二粒系コムギ畑の周縁部にタルホコムギが混入するのが明らかとなった.5.研究者交流:2005年4-5月と2006年9月にチュクロバ大学から大学院生と助教授をそれぞれ招聘した.
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