研究課題/領域番号 |
15255016
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
林産科学・木質工学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
福島 和彦 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 教授 (80222256)
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研究分担者 |
山本 浩之 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 教授 (50210555)
戸丸 信弘 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 教授 (50241774)
松下 泰幸 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 准教授 (60335015)
鈴木 三男 東北大学, 植物園, 教授 (80111483)
丸山 毅 独立行政法人森林総合研究所, 生物工学研究領域, 主任研究官 (20353865)
奥山 剛 名古屋大学, 生命農学研究科, 教授 (00023482)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
27,430千円 (直接経費: 21,100千円、間接経費: 6,330千円)
2005年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2004年度: 9,620千円 (直接経費: 7,400千円、間接経費: 2,220千円)
2003年度: 13,390千円 (直接経費: 10,300千円、間接経費: 3,090千円)
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キーワード | アマゾン / リグニン / 樹木 / 木部 / 熱帯雨林 / 抽出成分 / 形態形成 / ギアナ高地 / テーブルマウンテン / 成長応力 |
研究概要 |
遺伝子資源の宝庫であるアマゾン川流域および植物が独自の進化を遂げてきたギニア高地における本植物(おもに被子植物)の木部形態形成に関し、材利用の観点から材質を左右する因子に焦点をあて、環境適応と遺伝学的分類の両面から知見を得ることを目的とした。平成15年9月には、ブラジルアマゾン州の熱帯林、パラナ州の亜熱帯林を、平成16年3月には、ベネズエラギアナ高地において固有樹種の調査を行った。同年9月にマトグロッソ州北部のコトリグアス周辺の熱帯雨林をマトグロッソ連邦大学と共同で調査し、ブラジル環境省(IBAMA)より正式な輸出許可を受け、貴重な原生林より伐採直後の数種の熱帯産材を日本に持ち出すことに成功した。平成17年4月にはマトグロッソ連邦大学において約30名の日伯研究が参加したワークショップを開催した。同年7月には、マトグロッソ州熱帯林において熱帯産樹種のサンプリングを再度おこなった。また、マトグロッソ州クイアバ市近郊、サンパウロ州イタペバ市近郊からも熱帯産樹木および亜熱帯産数種を数種採取した。当初の目的では、遺伝子解析を通して、植物の進化と木部形態形成の関連を探ることを項目のひとつに加えていたが、遺伝子資源の保護の観点から、IBAMA(ブラジル環境省)より木部以外の試料の海外持ち出しの許可が得られず、計画の一部変更を余儀なくされた。しかしながら、樹木の分類に有用な微量成分(抽出成分)を解析項目に加え、アマゾン産材の特徴付けを行った。 採取した試料は、これまでに、材比重、抽出成分量、シリンギル・グアイアシルリグニンの比率等について解析をおこない、多種多様な種を分類・序列化するための基礎データとした。また、樹木の特徴的な性質を示す抽出成分の解析をおこない、未利用アマゾン産樹種の利用価値を高めるデータを提供した。
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