研究分担者 |
堀尾 尚志 神戸大学, 農学部, 教授 (00031229)
牛島 史彦 九州女子大学, 人間科学部, 助教授 (10258345)
瀧川 具弘 筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 助教授 (00236382)
眞板 秀二 (真板 秀二) 筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 助教授 (50015864)
川上 昭太郎 東京農業大学, 地域環境科学部, 講師 (30256648)
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配分額 *注記 |
18,200千円 (直接経費: 14,000千円、間接経費: 4,200千円)
2005年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2004年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
2003年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
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研究概要 |
本研究によって得られた新たな知見等は,以下に示すとおりである。 1.フィリピンの調査地は水田作と畑作の混作地帯であり,農耕技術の受容形態と進度において特異な傾向が観察された。受容形態パターンは,ロジャース・モデルを適用して分析し,パターン生成要因の構築過程をアンケート調査に基づいたデータから検討した。 2.フィリピンでは,小形農機の普及実態と技術移転・技術受容構造との関連性について調べた。その結果,普及と修理・部品供給体制において均衡状態がみられるものの,その均衡が機械化の進展を阻害しているようであれば,この現象は技術的停滞要因になることが分かった。 3.鍛冶屋産業は全国で数箇所に集積しており,集落への経済的効果は無視できないことが指摘できた。 4.タイでは,キャッサバからサトウキビへの作目転換を検討事例として,技術受容構造に係る分析を行った。ロジャース・モデルに従えば,技術受容の説明が可能となり,その改善策について的確な指針が構築できることが明らかとなった。 5.サトウキビ栽培については,ほ場の地理的・規模的分散をGISデータベースにより把握するとともに,効率的な管理手法及び収穫機開発の設計時に必要な具備条件を提示することに成功した。また,米の調整加工では,施設に持ち込まれた籾を無料で処理する慣行法が確認されたが,これは一定の割合で発生する砕米が本方式の継続的運用の前条件となっていることを指摘した。 6.集落の波丘地形と耕作形態による土壌侵食間題にっいて調べ,土地利用の経年的変化と集落人口の動態変動との関連から,新たな侵食間題への対応が必要となってきていること,そしてさらに技術的対応策の態様についても検討し,具体策の提案を行った。
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