研究課題/領域番号 |
15300020
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
計算機システム・ネットワーク
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研究機関 | 大阪成蹊大学 (2004) 大阪市立大学 (2003) |
研究代表者 |
藤原 値賀人 大阪成蹊大学, 現代経営情報学部, 教授 (70047190)
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研究分担者 |
岡 育生 大阪市立大学, 大学院・工学研究科, 教授 (80160646)
阿多 信吾 大阪市立大学, 大学院・工学研究科, 講師 (30326251)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
6,900千円 (直接経費: 6,900千円)
2004年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2003年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
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キーワード | 分散待ち行列 / サブネットワーク / ブリッジネットワーク / スロット廃棄抑制 / ループバック再送制御 / 信頼性マルチキャスト / 変調推定方式 / ピーク電力削減 / 位相回転 / DQDB / ループバック再送方式 / 廃棄抑圧 / 無線ネットワーク / OFDM |
研究概要 |
展示会場では、展示会の開催ごとに各ブースの位置や大きさは変化し、収容される端末機器の接続や切り離しがよく行われる。このような環境において、公平なサービスだけではなく優先サービスも可能で、負荷の増加に伴う廃棄を完全に抑制できるなど、柔軟な構成能力を有するネットワークの開発が望まれる。そこで、本研究では平成15年〜16年にわたり、ブース内を接続するサブネットワークと、サブネットワーク同士を結合する幹線ブリッジネットワークに分けた階層構造を採用したネットワーク方式を提案・評価した。提案方式では、それら両ネットワークにおいては中継ブリッジのバッファオーバーフロー発生時にスロットが廃棄されることを防ぐため、スロットにループバックビット領域を設けた。ブリッジのバッファがオーバーフローしている場合には、バッファに収容できないスロット中のループバックビットをセットしてそれを下流に中継する。スロットターミネータがそのスロットを受信すると、ループバックビットをリセットして逆方向のバスに送信する。この迂回再送動作を当該ブリッジのバッファに空きが生じるまで繰り返すことにより、ブリッジネットワークの廃棄を完全に抑制できるだけでなく、サブネットワークでもループバック再送を用いることによって廃棄を完全に抑制できることを確かめた。また、外部ネットワークのサーバとの間で行われる信頼性マルチキャストにおいて、ルータ間でループバック再送を採用することにより、下位のルータ向けのバッファオーバーフローによる廃棄の発生と、その廃棄に伴う受信不可端末からの再送要求による再送を抑制し、遅延を大幅に減少できる方式を提案し、その性能評価を行って提案方式の有効性を確かめた。 また、QoSを確保するための無線ネットワークに関し、マルチメディア伝送に適した直交周波数多重方式の伝送特性改善のためのピーク電力削減方式を提案した。これは、直交多重の各搬送波をクラスタに分割し、クラスタごとに位相回転を与えることにより全体のピーク電力を削減するものである。受信側で位相回転に関係したシンボルの情報を破棄する方式ならびに位相回転情報を再生する方式について、それぞれの誤り率特性を明らかにした。また、無線ネットワークでは、多種、多様な変調信号によりネットワークが構成されているが、各種の変調方式を受信信号の結合モーメントを用いて識別する方式を提案しその有効性を明らかにした。
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