配分額 *注記 |
16,300千円 (直接経費: 16,300千円)
2005年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2004年度: 5,600千円 (直接経費: 5,600千円)
2003年度: 7,700千円 (直接経費: 7,700千円)
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研究概要 |
本研究では,広域ネットワークを介してアクセス可能な異種メディア情報群を対象とした,任意の異種メディアを対象として、任意の異種メディア情報を検索キーとする感性に基づいた検索方式の設計,および実現を行った.本研究では,まず,各メディア情報を対象とした感性情報を表現する言葉を自動抽出する方式を用いて,メディア情報群を言葉という共通のメディアを用いて表現した.次に,これらの情報を言葉の距離を計量可能な共通の空間(以下,ユニバーサル空間)に人間の感性を反映した統一的な作用素によって写像することによって,異種メディア情報群の連結を可能とした.これらの方式を用いて個々の検索方式や個々のメディア情報に対応するメタデータの自動抽出方式をメタレベルにおいて連結し,異種の方式を対象とした相互運用性の実現を行った.これにより,様々なメディア情報を対象とした多角的な検索機能を持つマルチメディアデータベースが実現可能となった. また,本研究では,ユニバーサル空間への統一的な人間の感性に合致した写像操作を行うことが可能な心理学の研究に基づく作用素の設計,実現を行った.従来の研究では,高機能である単一の特定メディア情報群を対象とした検索方式に主眼が置かれていたが,本研究においては,本作用素により,独立に実装されている既存のメディア情報群を対象としたシステムの間にある,言葉により表現される感性情報の差異を埋めることが可能である. 本方式の実現により,既存のメディアデータ群の連結による新しい情報生成が可能となる.さらに,検索者は検索キーの表現方法が広がり,より検索者の意図に適した検索が実現でき,多様な感性検索の実現が可能となる.これにより,既存のデータの利用機会を増大させ,データベース群の利用価値を飛躍的に増大させることが可能である.
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