研究分担者 |
加藤 博一 大阪大学, 大学院・基礎工学研究科, 助教授 (70221182)
土方 嘉徳 大阪大学, 大学院・基礎工学研究科, 助手 (10362641)
伊藤 京子 大阪大学, コミュニケーションデザイン・センター, 助手 (10397622)
仲谷 美江 大阪大学, コミュニケーションデザイン・センター, 特任助教授 (30379317)
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配分額 *注記 |
14,500千円 (直接経費: 14,500千円)
2005年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2004年度: 4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
2003年度: 7,500千円 (直接経費: 7,500千円)
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研究概要 |
近年のGPSの開発や携帯電話の普及により移動物体に関する時空間データの獲得が容易になってきた.本研究では,これらの時空間データに対して,効率よくデータ管理する技術や,様々なアプリケーションに適用する際に必要なヒューマンインタフェース技術などを蓄積することを目的とする.具体的には本研究では,1)時空間データベース検索方式,2)メタファ型インタフェース,3)マルチメディア・アプリケーションの3つの時空間データに関わる技術を開発した. 1)では,時間とともに位置が移動するようなオブジェクトを高速検索できるような方式を提案している.データ管理構造では,時間情報から構築された時間木と空間情報から構築された空間木から構成され,時間範囲と空間範囲から,より少ないデータ集合に絞り込めるような木構造を選択できるようになっている. 2)では,時空間データに関連するアプリケーションを人がより直感的に利用できるようにするため,様々なメタファをベースにしたヒューマンインタフェース技術を開発した.まずは,監視映像の管理システムにおいて,「都市に仮想的な壁を配置し,それをある方向から眺める」ような検索入力方式を考案した.次に,空間と時間の遷移として,ある場所で起こった出来事が周囲に伝播していくような現象を波紋モデルとしてとらえ,それをインタフェースに適用した.さらに,時間遷移に基づき強弱を自由にコントロールできるような顔表情の操作インタフェースなども開発した. 3)では,このようなマルチメディアデータの推薦を行うような方式を考案した.具体的には,音楽データのコンテンツに基づくフィルタリングを行い,時間遷移を伴う状態から一つの静的な状態を抽出し,決定木で推薦することとした. 今後の展望として,これらの技術を統合的に用いることにより,様々なアプリケーションドメインに適用していくことが挙げられる.
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