配分額 *注記 |
13,100千円 (直接経費: 13,100千円)
2006年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2005年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2004年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2003年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
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研究概要 |
本研究課題では,人間の言語コミュニケーションにおける情報処理モデルに関する知見を獲得し,人間に親しみやすいインターフェイス技術の確立を目指して,情報の動的説明法を高度化するために,説明対話の収集と分析,小さな発話単位に基づいてなされる動的説明のモデル化,受け手の反応の解釈のモデル化,動的説明モデルを具体化する局所対話構造や談話構造のパタンの抽出等を進めた. 本研究のもととなる研究として,話し言葉による交通経路案内を対象にした研究がある.この研究では,話し言葉による交通経路案内の対話を書き起こしたものを分析し,発話が小さな単位で漸次的になされること,発話間に理由などの談話関係があることを捉え,これに基づいて,モデル化し,実験システムにより可能性を示した.このような話し言葉による対話的な説明を動的説明と呼ぶ. 本研究の動的説明法の高度化では,交通経路案内等を対象にした見方の一般性,拡張性を調べ,動的説明モデルを一般化するところに主なねらいがある.特に,本研究は,実際の話し言葉による説明対話の特徴を捉え,それに基づいてたモデル化をするため,話し言葉による説明対話の対象を広げ,その収集と分析およびモデル化に重点を置き,主に,話し言葉による説明対話の収録,その説明対話における発話の機能や意味の分析,分析結果の注釈コーパスの作成,分析用支援ツールの作成,機能や談話関係に基づいて対話構造を表現する動的説明モデル,談話構造のパタン抽出,機能面に関する局所対話構造モデル,局所対話構造モデルの表現の具体化等の成果を得た.
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