配分額 *注記 |
15,800千円 (直接経費: 15,800千円)
2005年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2004年度: 5,700千円 (直接経費: 5,700千円)
2003年度: 6,900千円 (直接経費: 6,900千円)
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研究概要 |
本研究では,オントロジー構築支援ツールを開発し,そのツールとモデル駆動型アーキテクチャ(MDA)を統合して,UMLダイヤグラム設計からプログラムコード開発までソフトウェア工程全般をオントロジーで支援できる可能性について検討した. オントロジー構築支援ツールについては,計算機可読型辞書(MRD)を利用した概念階層構築支援モジュール,専門テキストを利用した概念定義構築支援モジュール,オントロジー視覚化モジュール,概念定義洗練モジュール,OWL言語変換モジュールという5つのモジュールから成るツールを開発した.また,英語概念辞書WordNetを日本語概念辞書EDRに置き換え,多義性解消,複合語自動処理を自動化し,さらに,EDRに記述されている動詞の定義から,subjectがプロパティの定義域,objectがプロパティの値域に相当することを利用して,プロパティの定義域と値域を定義する支援機能を実現した.最終的に,ロケット運用整備ドキュメントからロケット運用オントロジーを構築し,そのオントロジーを利用した検索実験で,オントロジーを利用しない検索と比較して検索精度が向上した. 一方,オントロジーとUMLモデリングについては,Webアプリケーションの入出力ポート群をクラスに対応付けた初期クラスダイヤグラムを洗練する方法論,また,クラスダイヤグラムの開発の中流において,実装上問題となるパターンを類型化し,各類型に対してMDAツールの振る舞いを分析し,その結果を一部クラスダイヤグラムの洗練に還元できる可能性などを示した.さらに,汎用オントロジーと領域オントロジーを事前に準備し,ユースケース中の名詞と領域オントロジーとの記号照合,あるいは汎用オントロジーの概念階層を利用した意味照合を実行する事により,概念・データプロパティ・オブジェクトプロパティを分析クラス図のクラス・属性・関連に割り当てる事により,分析クラス図の作成を支援できることを考察した。
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