配分額 *注記 |
15,800千円 (直接経費: 15,800千円)
2006年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2005年度: 4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
2004年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2003年度: 5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
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研究概要 |
リフティングウェーブレットは,現在,Bell研究所副所長を務めているSweldensによって提唱された第2世代ウェーブレットのことである。リフティングウェーブレットは,リフティングスキームとよばれる,自由パラメータを含むリフティングウェーブレットフィルタを指すことが多い。このスキームは,初期双直交ウェーブレットフィルタに,自由パラメータを含むリフティング項を付加して構成されるダウンサンプリング型のフィルタの集まりである。リフティングスキームの重要な性質は,自由パラメータをどのように選んでも双直交ウェーブレットフィルタになることである。もうひとつの重要な点は,分解フィルタを用いて分解された信号から,もとの信号を完全に復元できることである。 本研究では,このような双直交型リフティングスキームの性質を利用して,自由パラメータの新しい学習方式を提案し,学習されたスキームを用いて動物体追跡システムを開発した。また,双直交型リフティングスキームをダイアデック型リフティングスキームに拡張し,それに含まれる自由パラメータのさまざまな学習方式を提案した。学習されたリフティングスキームを用いて,画像から特定部位を検出する方法を開発し,画像だけを用いた個人認証システムの構築に応用した。さらに,ダイアデック型リフティングスキームを用いて,ダイアデックウェーブレットから双直交ウェーブレットを設計する方式を見出した。その他に,ウェーブレットの多重解像度解析にヒントを得て,3次元形状の生成アルゴリズムを構築する研究も行った。
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