配分額 *注記 |
10,300千円 (直接経費: 10,300千円)
2005年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2004年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2003年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
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研究概要 |
本基盤研究では,交付申請書の項目1〜3に対応して,以下の成果を得た. 1 周波数空間で合成された相互位相スペクトルに対する適切なフィルタリング処理,およびフィルタ形状に応じたピークモデルによる関数フィッティングにより,位相限定相関法によるサブピクセル画像照合を実現した.最適なフィルタ形状に関する理論的考察を行うとともに,相関ピークの高さによる画像類似度の系統的評価法について検討した.さらに,この結果に基づき,画像の相似変換パラメータ(平行移動量,回転角度,拡大縮小率)ならびに画像類似度の高精度評価法を考察した.開発した位相限定相関法に基づくサブピクセル画像マッチング・画像レジストレーションアルゴリズムを整理統合するとともに,MATLABおよびCなどによるソフトウェアパッケージとしてライブラリ化し,総合的な性能評価を行った. 2 上記のライブラリを用いた応用システムの開発を行った.具体的には,(1)電子顕微鏡画像の高精度倍率推定技術の開発,(2)金属部品の高精度形状検査技術の開発,(3)映像の超解像処理技術の開発,(4)高品質スプライト生成およびオブジェクト抽出技術の開発,(5)指紋画像照合に基づく個人認証技術の開発,および(6)顔の3次元照合に基づく個人認証技術の開発を行った. 3 上記応用システムの開発と平行して,その実用化のために必要となるシステム実装技術(ハードウェアおよびソフトウェア)に関する要求事項と技術課題を明らかにした.項目2で取り上げた応用システムのうち,(1),(5)については,2次元の静止画を対象とするため,主として汎用プロセッサによるシステム実現を検討する一方で,(2),(3),(4),(6)などの計算量の多い応用については,ディジタルシグナルプロセッサや専用ハードウェアによる実現を含めてメーカーと共同で具体的な検討を行い,その可能性を確認した.
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