| 研究概要 |
1.ドライバの特定および運転時の状態検知・監視技術
(1)インナーミラー内蔵カメラで撮像した画像から,運転中のドライバの運転状態(意識低下状態,携帯通話に伴う意識集中状態,脇見状態)を検知・監視する基本技術を開発した.
(2)意識低下状態の推定技術では,個人に対応できる意識低下状態の推定に開発の見通しが得られた.
(3)携帯通話に伴う意識集中状態の検知についても,個人に対応できる意識集中状態の開発に見通しが得られた.
(4)脇見についても,個人に対応できる脇見状態を推定する方法の開発に目途が得られた.
(5)眼鏡・サングラス装着ドライバのまばたき検出の開発に目途が立った.
上記(1)〜(4)は国内の主要な自動車メーカ,自動車部品メーカに技術提供され,この1〜2年内にその一部が実用化される見通し.
2.運転支援・経路案内情報の提示・表示技術
(1)走行状態だけでなく,上記の運転状態の検知の必要性も理解され,上記技術と組み合わせこの1〜2年に車載システムとして実用化される見通し.
3.個体差,個人差対応技術
(1)以上の技術を組み込んだドライビングシミュレータを開発した.
(2)さらに,この研究の延長として高齢ドライバの運転視力(視野,動体視力,深視力)を測定するシステムを試作した.(1年後,愛知県警を通し,運転免許試験場で試行できるシステムを開発する.)以上の技術を国内の代表的自動車メーカ(トヨタ,日産,三菱自工,ダイハツなど),自動車部品メーカ(デンソー,アイシン,アイシン・エイ・ダブリュ東海理化,日立,日電,オムロンなど)に公開した(平成18年2月22日).
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