研究課題/領域番号 |
15300075
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
感性情報学・ソフトコンピューティング
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研究機関 | 中央大学 (2004-2006) 川村学園女子大学 (2003) |
研究代表者 |
庄司 裕子 中央大学, 理工学部, 助教授 (30286174)
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研究分担者 |
加藤 俊一 中央大学, 理工学部, 教授 (50297107)
堀 浩一 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (40173611)
田中 裕 川村学園女子大学, 教育学部, 助教授 (40255196)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
14,100千円 (直接経費: 14,100千円)
2006年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2005年度: 4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
2004年度: 4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
2003年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
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キーワード | 文脈 / 意思決定 / インタラクション / 感性モデル / 創造的思考 / Eコマース / ライフプランニング |
研究概要 |
本研究では、人がさまざまな情報環境と相互作用する動的な過程に注目し、相互作用を通して動的に変化する人の感性のモデル化を試みた。そして、構築した動的感性モデルを利用して、オンラインショッピングやライフプランニングのための新しい情報環境を提案した。具体的には、最初は曖昧なイメージや要求しか持たない利用者を対象として、利用者が様々な情報環境と相互作用を繰り返しながら意思決定する過程を支援するための文脈情報つきの対話コンテンツを生成し、利用者が感性的に満足できる決定を行えるようなEコマース用情報環境を試作した。また、就職活動中の利用者の自己発見や戦略的思考を支援するためのライフプランニング支援システムへの適用をはかった。 人間の感性をモデル化し、利用者の感性に即した製品開発へと応用しようとする感性工学の研究は、日本が欧米に先駆けて推進してきた領域である。近年は欧米でも製品開発における感性的側面の重要性が認識され、デザインやヒューマンインタフェースが消費者の感性に受け入れられるようにするための工学的な手法(Affective Design)の探求が、活発になりつつある。しかしながら、感性モデルに関する従来研究の多くは感性を静的・固定的なものとして捉えてきた。情報環境との相互作用の影響の大きさを考えると、動的な感性モデルの研究が必要な状況になっている。本研究はこのニーズに応えるために、相互作用による動的変化を反映できる感性モデルを提案した。その意味で本研究は、感性モデルに関する新しい枠組を与える先進的な取組をおこなったと言える。
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